ベンツのラジコンがあったんだけど謎だらけなんじゃ

高級車のブランド、メルセデス・ベンツ

日本には昔から外車信仰があって、外車に乗っているとお金持ちなんだと思った。

特に昭和の頃、メルセデス・ベンツなんかは今の数倍も存在感があったんじゃ。

今回の記事はブリキ製、ベンツのラジコンを紹介するんだけど、まずはメルセデス・ベンツについて調べてみた。

メルセデス・ベンツとはドイツのダイムラー社が所有する乗用車や商用車のブランド。

メルセデスとは1899年頃にダイムラー社の販売店を経営していた大富豪ユダヤ系ドイツ人の娘の名前だった。

1886年にドイツの技術者、カール・ベンツが創設した世界最古の自動車会社なんじゃ。

出典:ウィキペディア ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン

この車はベンツ・パテント・モトールヴァーゲンと言うらしい、自動車の図鑑に必ず出てくる歴史的な車じゃ。

さすがにベンツはどんな自動車メーカーも頭が上がらないカリスマ性があるね。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツ

フロントに燦然と輝くスリーポインテッドスター、水戸黄門の印籠じゃないが参りましたって感じになる。

出典:ウィキペディア パレードするアドルフ・ヒトラー

1933年頃になると国家社会主義ドイツ労働者党の党首でドイツの指導者だったアドルフ・ヒトラーが自動車と自動車道路の建設に注目しモータリゼーションを加速することが国家の防衛力を高めることになると説き、自動車税の撤廃やアウトバーン(高速道路)の建設を進めた。

メルセデス・ベンツも追い風を受け発展するが、第二次大戦の敗北で壊滅的な被害を受けたんじゃ。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツ300SL

戦後は1950年代のドイツ経済の回復に合わせレースでも大活躍するまでになった。

今も続々と新車を送り出し日本でも大人気じゃが、ひろしの世代には1970年代の280SELなどが一番威厳があった、この頃は国産車が小さかったしね。

出典:ウィキペディア メルセデ・ベンツ 280SEL

意外なのは日本で高級車の代名詞であるベンツだが、それは輸入元だったヤナセの営業方針や宣伝などからできたもので、欧州を中心に比較的安価な車種やバス、トラックなども製造しているんじゃ。

出典:ウィキペディア ベルリン・テーベル空港のメルセデス製タクシー

いや~正直、ベンツに乗った事なんか無いけど雰囲気は伝わりました(笑)。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツSクラス

ベンツとの出会いがあった、ブリキ製のおもちゃだけどね

さて実車のベンツについて調べたので、次は謎のベンツの紹介じゃ。

数年前に見つけたブリキ製のおもちゃ、まぎれもなく古めのメルセデス・ベンツ。

けっこう大きい、提げてもずっしりと重いんじゃ。

中はどうなっているのかボディーを外すとびっくりした。

何じゃこれは? 日本製ブリキ玩具イチコー製ならフィリクションのギアケースが後輪に付いてるだけだが、これは違う。

複雑なメカがぎっしりじゃ、これはもしかしてラジコン(無線操縦)ではなかろうか。

前輪はハンドルが切れるようになってる。

フロントに小箱が乗ってるが正体不明、速度を変える電気抵抗器か受信機なのか?

後輪は動力のモーターが収まり、テールライト用の豆球までついてる。

上から見るとこんな感じ、高そうなおもちゃじゃ、お金持ちの子供しか買わないぞ。

裏返すと電池収納部の蓋が有る。

開くと動力の単一電池を3本いれるようになってる。どこもひどい錆が無く綺麗じゃ。

電池まで入れたら相当重そう。

外したボディーを見よう、窓ガラスは失われ屋根がへこんだ感じだが、錆は少ない。

裏側も綺麗じゃ、最近はコストや安全上の問題があってブリキのおもちゃは無くなった。

手間かけてる、みんな人の手で組立ててるな。

室内に豆球を通して動くときに光らせるようじゃ。

モデルはベンツ350SLの様じゃ、実車はパゴダルーフといって少しへこんだ屋根だがこれは重い物が乗って変形してる。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツ W114

1960年代には縦目のベンツもあった、クーペタイプも縦目があるんじゃ。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツ 280SL

ベンツはいつの時代もSLクラスという贅沢なスポーツタイプを持っている。

これは1963年に発売した280SLじゃ。

出典:ウィキペディア メルセデス・ベンツ 280SL

なんともクラシックで良い感じをしている、お宝じゃな。

フロントマスクでSLクラスとわかる、ベンツのマークもついてる。

リアも実車にそっくりじゃ、よく出来てる。

ネットで探すと送信機といっしょの画像があった。

やはりラジコンだった。

ボンネットの端にはアンテナが付いてる。

これが送信機か・・今のと相当違ってるな。

箱の写真もあった、謎は解けました。

メルセデス・ベンツ230SLと書いてある。

このメーカーを調べると、増田屋コーポレーションだと分かった。

株式会社増田屋コーポレーションは、東京都台東区蔵前に本社を置く玩具メーカーで

創業はなんと享保9年(1724年、江戸時代中期)の老舗企業なんじゃ。

1940〜60年代に作られたブリキ製のロボット、自動車等は今なお、評価が高く国内はもとより海外でもオークションで高値で取引されている。

1955年に発売されたラジコンバス(バス以外にもロボット、乗用車、戦車等があった)は、電池の低電圧の直流を断続器で刻み、トランスで昇圧することで高電圧を作り、放電による電波を輻射する火花送信機と、ガラス管の中に金属粒が封入されたコヒーラ検波器を使用した物だった。

出典:田宮模型 

何のことかさっぱり分からんが、今のラジコンとは構造が全く違ってる。

そんな昔のラジコンだから相当高価だったはずじゃ、なんでも当時の大学初任給の半分くらいしたらしい。

お金持ちのお坊ちゃんしか買えなかったであろうブリキのベンツ、実車と同じカリスマモデルでした。

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