鉄道好きが喜ぶレトロ雑誌があった

昭和の図鑑はなごみます。

60歳を超えると昭和が良かったと懐かしがるのですが、その頃の雑誌を見るだけでなごむのです。

これは古物店にあったんだけど、昔の子供向け鉄道の図鑑で名前は「科学ブック」。

昭和37年4月の10版とある、ひろしが3歳くらいの古い雑誌じゃ。

痛みが少なく、本棚か箱の中で長く保管されていたのでしょう。

定価は150円、今の貨幣価値なら10倍の1,500円くらいかな。

めくると大きな新幹線が登場する。開通してそんなに経過していないので新鮮な頃じゃ。

発行したのは世界文化社という所で他にも何種類か図鑑がある。月刊やシリーズが20巻ほどで揃う物もあり、沢山有るのを閉じるために綴じしろに穴をあけてひもで縛ってあるんじゃ。

古本では、ひもで縛って閉じた図鑑をよく見かける。衣類や料理など奥さんに役立つシリーズも多い。昭和初期の雑誌はインクが良い感じに発色して眺めるだけで楽しめる。

昭和30年代、日本の鉄道は目まぐるしく進化

まずはこの図鑑を監修された先生のコメントじゃ。

交通博物館の鷹司(たかつかさ)先生が、日本の鉄道が目まぐるしく発達したと言われてる。

新幹線みると一目瞭然だよね。

この先生は今もご存命だろうか。

新しい鉄道としてモノレールの写真があった。

都市交通の混雑緩和で脚光をあび始めたんじゃな。

ひろしは田舎育ちなのでモノレールなんか見たことが無かった、大都会ならではだね。

未来の鉄道の絵があった、SFの世界じゃ。

今見るとスタイルがエグイ、当時はこれがめいっぱいの未来だった。

まあ、この程度ならありそうだね、他で見かける未来都市はチューブの中を弾丸列車が走ったり自動車が宙に浮いて走ってるもん。

近年は自動車の自動運転が現実になって来て、ハンドルを持たずに高速道路を走れるのは驚いた。

未来の乗り物でよく出てくるのが、原子力ナントカじゃ。当時は原子力の怖さより無限に動く夢の機関だと思ってたらしい。

原子力で走る列車や飛行機が事故を起こしたらどうなるのかな、怖すぎます。

日本の列車、懐かしいのが沢山ある。

懐かしい日本の列車が出て来た、これは「こだま

1958年(昭和33年)、こだまは国鉄で初めて電車による有料特急として東海道本線の運行を開始した。

それまでは蒸気機関車が貨車を引っ張る動力集中方式で騒音が大きく乗り心地も悪かったんじゃ。

出典:ウィキペディア こだま

電車の性能が向上し空気ばね台車など乗り心地は格段に良くなった。

その他、機関車方式と電車方式とで高速化や列車本数を実現するために必要な費用を比べると電車方式が圧倒的に有利だったんじゃ。

出典:ウィキペディア こだま151系の先頭車両

今見るとなんともレトロなデザインじゃが、電気機関車の出現で蒸気機関車の時代は終わってしまった。

こだまには景色を眺められる喫茶室があった、田舎育ちのひろしはびっくり。

今見ると奇抜なデザインが多いな。

出典:ウィキペディア  3100型 NSE車 はこね

小田急電鉄が運行する特急列車を小田急ロマンスカーと呼び箱根への観光客輸送も人気だった

1960年に箱根ロープウェイが完成し週末には観光客でにぎわったらしい。

ひろしが生まれた頃に、こんなおしゃれな列車が走ってたんだな。

これはおなじみの新幹線、東海道新幹線として1964年(昭和39年)10月1日に東京駅 – 新大阪駅間に開業し、国鉄時代内は山陽、東北、上越も開業、JRになっても北海道、北陸、九州と路線の拡大が続いた。

出典:ウィキペディア 新幹線 0系

夢の超特急』という言葉がもてはやされたもんじゃ、凄い過密スケジュールを200Km/h以上の高速で走ってるのに操業以来、死亡事故が無いのも世界に誇れる。これって国宝級だと思う。

出典:ウィキペディア 新幹線

これからも日本の大動脈として走り続けます。

大都市の場面を所々で紹介してる。

模型みたいな都会の立体交差、通勤ラッシュを連想してしまうな。

世界の鉄道を見てみよう。

世界の鉄道について紹介があった。

アメリカ、ニューヨーク・セントラル鉄道

アメリカは国が広いのに新幹線みたいなのが無い、飛行機を使うからかな。

上はオランダ国鉄の特急電車。下はイタリア国鉄の特急電車。

流線型のデザインが多い。

ドイツ連邦鉄道のTEEとイタリア国有鉄道。丸っこいデザインが主流じゃね。

蒸気機関車が主役の時代もあった。

鉄道の歴史で忘れられない蒸気機関車の登場。

日本に初めて鉄道が敷かれたのは明治5年でイギリスから蒸気機関車を輸入した。

日本はそれまで馬車や牛車だけだったので、イギリスの産業革命で生まれた蒸気機関にはびっくりしたんじゃ。

船も機関車も蒸気機関を使ってたんじゃ、これは大正8年から日本で造られたC51蒸気機関車

後に蒸気機関車の国産化に成功し輸送の主役になったんじゃ。

これはC62型蒸気機関車の動輪、ひろしの郷土でも小学生の頃は蒸気機関車が走ってた。

石炭の煙をモクモク吐いて大きな動輪が動くさまは、怖いくらいだったな。

方向転換させるロータリーが主要な駅にあって、なんと人が押して回転させてるのを見た。

石炭を積む様子、作業者は真っ黒に汚れて働いてたな~

石炭が燃える独特の匂いがなつかしい。

C62型蒸気機関車は1,600馬力で重量は146トンもあった。

汽車や電車の仕組み

これはドアが開く仕組みじゃ。圧搾空気とシリンダーを使ってる。

大きな汽車や電車が曲がれるのは台車(ボギー)に乗ってるから。

これは連結とブレーキの仕組み。

蒸気機関車の断面図があった、石炭を燃やし蒸気を作りシリンダーで車輪を回す。

電車とディーゼル車

電車の断面図もあった、屋根のパンタグラフで電気を引きモーターを回してる。

日本の最新式機関車、電気とディーゼル機関車がある。

田舎は電化されていないので、ディーゼル機関車が走ってる。

こちらもディーゼル機関車、これでも蒸気機関車よりずいぶん快適になった。

鉄道で働く人々

客車の中の様子、寝台列車や食堂車もあった。スピードアップで寝台車も無くなったな。

小さな駅でも駅員がいて切符を売ったり改札をしてたし売店だってあった。

懐かしい。

運転手と車掌さん、今は利用者の減少でワンマン列車もある。

線路の保守、点検も大変じゃ、たくさんの人が支えてる。

荷物を運ぶ「赤坊さん」、都会でないと見かけなかったね。

駅弁が美味しいのは今も同じ、

蒸気機関車はなぜ無くなったのか?

100Km走るのに蒸気機関車は12、300円かかるが、電気機関車は3,900円だってさ。

安く走れるから電気機関車に変わったんじゃ。

漫画があった、列車の中を楽しく解説。

列車で旅に行きたくなった。

今回はレトロな鉄道の雑誌でした。

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