男おいどんの大四畳半物語
男ならぜひ読んでおいてほしいコミックが有るんじゃ、それは・・
これじゃ! なんと作者はあの宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999、宇宙海賊キャプテンハーロックなど大作を多数生み出した松本零士じゃありませんか。
これはいったいどんなコミックなのか、今の若い人には想像できないでしょうから解説しましょう。
『男おいどん』は、四畳半の下宿である「下宿館」に住み「サルマタの怪人」などと呼ばれた主人公、大山昇太(おおやま のぼった)をはじめとする若者たちの青春群像を描いた松本零士の漫画なんじゃ。
松本 零士(まつもと れいじ、1938年1月25日 – )はSFマンガを得意とする漫画家で本名、松本 晟(まつもと あきら)、福岡県久留米市生まれ、東京都練馬区在住じゃ。宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999など有名な作品を多数生み出し、第二次世界大戦の兵器をモチーフにした作品も多い。
ひろしも昭和生まれのプラモデル好きをうならせる戦闘機や戦車等が出る作品が好きじゃ。
出典:テレビ朝日 松本零士 宇宙海賊キャプテンハーロック
男おいどんは、それらの作品が生まれる前の、彼自身の体験を大いに参考にしたと思われる傑作で週刊少年マガジン(講談社)誌上で1971年5月9日号から1973年8月5日号まで連載された。
出典:宇宙戦艦ヤマト 西崎義展 松本零士
第三回講談社出版文化賞児童まんが部門受賞。最終シリーズは、未来の地球と宇宙が舞台となり、後の宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999、宇宙海賊キャプテンハーロックへと繫がってゆく金字塔的な作品じゃ。
老朽下宿で四畳半の部屋を借りて極貧生活を送る大山昇太の生活を描いた作品で情けない若者の姿が笑いと共感を呼び、本作は松本にとって初の大ヒット作品となった。
故郷は九州で中学校を卒業した後に東京に移り、アルバイトをしながら高等学校の定時制の夜間高等学校に通っていたが、勤務先の工場をクビになった際に中途退学してしまう。いつか学校にもどろうと学生服を眺めるが日々の生活はままならず極貧生活が続くのじゃった。
理解者はボロ下宿の持ち主のバアさんやアルバイト先の主人くらい。
なぜか美人が下宿に住んでは男の元に戻るとかが多い。
ラーメンライスくらいしか食べる金が無いが、主人は生タマゴを2個サービスで入れてくれる。
いろんな若者が成長し通り過ぎて行くが、自分の時間は止まったままみたいじゃ。
出典:銀河鉄道999
松本零士の美人キャラはここですでに出ているんじゃ。
たまにごちそうに有り付ける事も有る。
彼女が出来そうかと期待するが、うまくいった事はない。
男は都合の良いことばかり妄想してしまう。
女性のキャラはメーテルやスターシアみたいなのが多い。
結局、美人は収まるところが他所に有るんじゃ。
最後は毎回、シマパンツの山と湿り気で群生する「サルマタケ」というキノコの山に埋もれて眠るのか。
金が無いから、遊びにも行けない、身の廻りの物で遊ぶんじゃ。
周りの人はみんな優しい、哀れみや同情でもありがたい。
シマパンツで何でも作る、神業じゃ。
どこかでもらった鳥サンはハーロックにも登場するね。
夏になれば長袖を切って半袖にしちゃう。
時々、ブチ切れます。
サルマタケは食用になる?
キノコの山じゃね。
読みだしたらクセになります。
やることがメチャクチャだけど憎めない。
おいどん以外にも悲しい若者が沢山登場するんじゃ。
極端に沢山物が手に入る事が有る。
荷崩れするほどのパンツの山やキノコは天井裏まである。
時々、良いことも有るんじゃ。
切ない青春時代は誰にもあったはず、男ならぜひ読むべきじゃ。
今回は松本零士の傑作、男おいどんでした。
↓にほんブログ村参加中、ジジイの励みになりますので、よろしければポチッと押してね。
価格:454円 |