ドイツⅢ号突撃砲戦車

ドイツⅢ号突撃砲戦車

しっかり者のⅢ号突撃砲

「山椒(さんしょ)は小粒でもキリリと辛い」ということわざが有りますが。その意味は

出典:三省堂 大辞林 第三版

山椒(さんしょ)は小粒でもキリリと辛い

意味:体は小さくても、気性や才覚が目覚ましくて、侮れない。

こんな言葉にぴったりの戦車が第二次世界大戦のドイツ軍にいたんじゃ。

出典:ウィキペディア

それはⅢ号突撃砲戦車じゃ。

歩兵を助ける戦車

第一次世界大戦で敵のこもった要塞(トーチカ)を歩兵が破壊するのは難しかった、かといって遠方から大砲で撃っても精度が悪くて命中しにくい。

そんなわけで大砲が自分で要塞に近づき歩兵を助ける(歩兵支援)為に戦車自走砲が生まれたんじゃ。

出典:ウィキペディア フランス サンシャモン自走砲

当時ドイツ軍は馬や人力で大砲を移動させていたが、フランスのサンシャモン戦車はすでに戦車に大砲を積み歩兵の火力支援をしていた。

出典:ウィキペディア ドイツ ヴェスペ自走砲

第二次世界大戦になるとドイツはその教訓から自走砲を作る、自走砲は戦車に大砲を積んで簡単な防御板で囲ったものじゃ、お手軽に大き目の大砲を積んで量産できた。

上のヴェスペ(スズメバチの意味)は、第二次世界大戦中にドイツで開発された自走砲、旧式になったII号戦車の車台10.5cm leFH 18榴弾砲を搭載したものじゃ。

但し、この後部や天井に装甲は無くオープントップだから、防護力は弱かった。

装甲を追加して敵に接近できる防護力も備えたのが突撃砲じゃ。

Ⅲ号突撃砲戦車の誕生

ドイツ陸軍は歩兵師団に直射火力を付与するため歩兵支援装甲車輌の開発を始めた。

乗員を保護するために上部構造の全面を装甲付きの完全密閉型、車輌の高さは当時のドイツ人男性の平均身長を超えないことなどが要求された。

突撃砲は回転式の砲塔を持たないので背を低くでき、大き目の砲を積み生産効率も良かったんじゃ。

いつも思うのじゃが、宮崎アニメの風の谷のナウシカに出てくるトルメキアの戦車がこれにそっくりなのは宮崎さんらしい。

出典:ウィキペディア Ⅲ号戦車

ダイムラー・ベンツ社は、その時点で直近に製造されていたIII号戦車の車台を使って開発を行い1937年には試作車が完成し、1940年から量産された。

しかし、ソ連との戦いが始まると、本来の歩兵支援よりT-34戦車に象徴されるソ連製の強力な戦車との戦いが主になっていった。

Ⅲ号突撃砲G型

全長6.77m

全幅2.95m

全校2.16m

重量:23.9t

速度:40km/h

主砲:48口径 75mm砲

装甲:全面50+30mm 側面30mm 後部30-50mm

エンジン:マイバッハ4ストロークV型12気筒ガソリン300馬力

乗員:4名

構造的にシンプルで故障しにくく整備も簡単で走行性能にクセも無い、歩兵の側から見れば、陣地攻撃の支援から対戦車戦闘までこなす突撃砲は常に頼もしい存在だった。

のちにドイツ軍の戦車エースとなったミヒャエル・ヴィットマンも独ソ戦初期にIII号突撃砲A型単独で16輌(諸説あり)のソ連赤軍軽戦車T-26を迎撃、うち6-7台を撃破したというエピソードを持つ。

最終のG型は75mm砲を搭載し、対戦車砲として運用された。前面装甲厚は80mmに強化され、敵の主力戦車を1,000メートル以上の距離から撃破することができた。

その他、特に東部戦線ではT-34から歩兵を守る最強の盾として信頼され、親しまれている。

まさに「山椒(さんしょ)は小粒でもキリリと辛い」的な「いい仕事してますね~」の戦車だった。

タミヤⅢ号突撃砲戦車

兵士と行動を共にして支援する突撃砲らしい箱絵じゃ、手前はパラシュート部隊でキットに入っているはずだが紛失していた、残念。

良い感じにピッタリ収まってるね。

下半分はⅢ号戦車で上部を作り変えてる。

下半分はモーターライズだった時の電池の絵が残ってる、ギアがあれば動かせそう。

シュルツェンが目立つね、シュルツェンとは、第二次世界大戦のドイツ軍戦車の砲塔や側面に追加された、対戦車ライフル向けの増加装甲。意味は「エプロン」。

車輪はシンプルで整備性が良さそう。キャタピラはポリ製。

組立て説明書、タミヤらしく現車の歴史がぎっしり書いてある、これを読むのが好きだった。

兵士から見たら、背が低く強力な主砲を持つ頼もしい戦友だったはず。

フロントの車軸まわり、リアパネル組み立て。

後のドイツ大型戦車のような複合車輪じゃないのも整備性の良さになっている。

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ずんぐりして、ユーモラスな面もある、ガンダムのモビルスーツで例えればズゴックみたいじゃ。

主砲廻り、ドイツ戦車の強さは指揮官が指揮に専念でき指示が聞こえやすい内部構造によるところが大きい、乗員が一体になり俊敏な行動が出来た。

風通しの良いチームは強い。

シュルツェンの組み付け。取り外しできるように接着はやめとこうかな。

草をたっぷりかぶって隠れている、航空機からの攻撃も防げる。

廻りを見張れるキューポラ(円形の出入り口)も出来が良かった。

上部小部品の組み付け、アンテナはランナーを火であぶって伸ばしてつくる。

兵士が沢山乗った画像も多い、重装備で歩くのは大変だから嬉しかったろうね。

低い位置から撃つ、一撃必殺の主砲が頼もしい

完成させるのにシュルツェンを付けるか外すか迷うところ、どちらも捨てがたい

ガルパン」にも出てたよね、ずんぐりして癒し系だ。

迷彩するときは綿を付けて上からスプレーするって懐かしいなあ。

今回は地味だけど活躍したⅢ号突撃砲戦車でした。

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