ニチモのシーペット

箱絵の大家 小松崎 茂

プラモデルの箱絵の大家に小松崎 茂(1915年~2001年)氏がいました。

画家、イラストレーターで空想科学イラスト、戦記物などを多数書かれています。1939年に科学雑誌「機械化」で戦争物、空想科学の挿絵で評判になり第二次世界大戦ごろには戦記小説の挿絵やイラスト、戦後には少年雑誌のイラストとプラモデルの箱絵が大人気になりました。

代表的なのはタミヤの戦車やサンダーバードの箱絵でしょう、凄い迫力で見る人を箱絵の世界にグイグイ引き込みました。

今回はニチモのモーターボート「シーペット」です、まず箱絵をご覧下さい。これが小松崎氏のイラストです。色使いや躍動感がハンパないです。

夏の思い出

真夏の大海原で若者がボートを飛ばしています、遠くには他の船や陸地にはホテル等が見えます。海の色が距離によって青から緑に変わっている様子が綺麗ですね。

小松崎氏の箱絵はプラモを買う少年たちがその場にいるような喜びを与えました。これほどの大家はもう出てこないかもしれません。

さて小松崎氏の絵にひきこまれた後は、実際にボートを組み立てて船長になった気分を味わいましょう。

シーペットの箱を開けると鮮やかなマリンブルーが目に入ってきます、綺麗ですね。夏休みに、こんなボートで遊べたら最高です。

ボートってシンプル

構造は至ってシンプルです、クルマや戦車みたいに複雑な部品は有りません、白い船底に青いキャビン、電池ボックスと船外モーターを取り付ければ完成します。

完成写真を見るとクラシカルですね、このまま飾っても昭和40年代の雰囲気に浸れます。

このボートは船外モーターを使う仕様です、実物の様にモーターとスクリューを一体化したユニットを売っていました。

ひろしは軍艦が好きだったので船外モーターの模型を作ったことが有りませんが今見ると良い雰囲気が出てますね。

部品数は少ないですが、フロントガラスを支えるフレームが金属製ですね、このアクセントが効いて高級感が出ています。

箱を詳しく見てみましょう。日本模型(ニチモ)のマークです。赤と黄色が目にとまります、黒帯で引き締めていますね、今まで何度このマークを見てウキウキした事やら。タミヤも好きですがニチモも良い味出してます。

STマーク(製造者責任)が有るとやや新し目の時代になります、初版は無くても再版にマークが付く場合が有ります。船外モーターをよく見るとMABUCHIって書いてますね、マブチモーターは模型用で実物の船には有りません、小松崎氏の遊び心かも。

ひろしは、この模型がほんとに好きです、山育ちなので海へのあこがれも有り小松崎氏の絵と青いモーターボートにイチコロでしたww。

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