震電(しんでん)750km/hを目指した高速戦闘機があった。
異形の局地戦闘機 震電
第二次世界大戦で日本海軍は見た事が無い戦闘機を開発したんじゃ。
その名は震電
震電(しんでん)は第二次世界大戦末期に日本海軍が試作した局地戦闘機じゃ。
前翼型(センテ翼)の独特な機体形状を持ち最高速度740km/h以上の高速戦闘機になる予定だった。略符号はJ7W1。
出典:ウィキペディア 震電
海軍航空技術廠(空技廠)飛行機部の鶴野正敬大尉は従来型戦闘機の限界性能を大幅に上回る革新的な戦闘機の開発を目指していた。
又、1943年(昭和18年)、軍令部参謀に着任した源田実中佐は、零戦はすでに活躍できない情勢と考えて画期的な高速戦闘機を望んでおり鶴野氏が同じ考えを持っていると知り震電の開発がスタートしたんじゃ。
震電は前翼型戦闘機として計画された、前翼型戦闘機とはエンジンが機体の後部に有り
機首はがらんどうの状態になるので、ここに機関銃を数基設置できる。
主翼とは別に機首の側面に翼を付けて揚力を生むことが出来た(通常の後ろ側だと揚力が出ない)、その分主翼は小さく出来るので、空気抵抗が減りスピードアップもできる・・良い事だらけだった。
正式名称:震電(しんでん)
全長:9.8m 全幅:11.1m 全高:3.6m 自重:3.5t
発動機:三菱重工業製 H-43-42(MK9D改)、星型複列18気筒
出力:2130馬力、最高速度:750kM/h
実用上昇限度:12,000m
武装:五式 30mm 固定機銃一型乙
1945年(昭和20年)6月に試作機が完成、同年8月に試験飛行を行い終戦を迎えた。
とりあえず飛行は出来たらしい。
震電のプラモデル
タミヤ模型製 1/72スケールの震電が発売されていたんじゃ。
小さな機体が箱に収まる、SFっぽくて実機が有ったとは思えない。
迫力の6枚プロペラ、量産機は4枚の予定だったが終戦になって計画は消えた。
裏返すと小物パーツが分かる、パイロットも付いてます。
懐かしい飾り台、シリーズの機体に共通で付属していた部品じゃ。
組立説明書に側面図、平面図がある、独特な形をしてるね。
機首はがらんどうだから大き目の機関砲を複数積めるのでB29の攻撃には最適だったんじゃ、視界も良い。
機首はロケットの様に尖っており、小さな翼が付いて揚力を発生させている。
試作の6枚プロペラ、エンジンの冷却は機体側面のフードから取り込むんじゃ。
パイロットが脱出すると後部に流され、プロペラに切られるかも知れない。
そのためプロペラを吹き飛ばす火薬爆破式の減速機・プロペラ飛散装置を備える。
ジェットエンジン搭載の案もあったが、ジェットエンジンを量産する技術は当時の日本には無かった。
大口径のプロペラが地面に当たらないように長い脚が必要だった。
飾り台に乗せて飛行姿勢も楽しめる。
これを見たらアメリカもびっくりしただろうな。
シリーズ化された戦闘機が箱の側面に描いてある。
陸軍の鍾馗(しょうき)
海軍の雷電(らいでん)
陸軍の疾風(はやて)
迫力の箱絵は有名な小松崎茂氏によるもの、見るだけで楽しめる。
今回は海軍の秘密兵器、震電でした。
これは是非見たい画像じゃ
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