昭和プラモ タミヤ模型の飛燕(ﾋｴﾝ)です。
私が小学生の頃・・昭和30～40年代の物でしょう。奇跡的に箱の痛みは少なく迫力のボックスアートが描いて有りこれだけでも貴重品です、残念ながら中身は無く残骸がわずかに残っており、プロペラを回そうとしたのかベビーモーターが入っています、昔のプラモは可動部が多くて楽しめました。
実機の説明
さて、実機の飛燕ですが太平洋戦争において日本陸軍が川崎航空機に開発させ1943年(昭和18年)に正式採用した戦闘機です。
日本機と言えば零戦の様に機首部分が太い空冷エンジンを装備した機種が多いのですが、飛燕はスマートですよね（ちなみにヒエンとはツバメの事です）これは当時の同盟国だったドイツの液冷エンジンの技術供与を受けて装備したおかげですが、エンジンの冷却をオイルで行うこの形式は高い工作精度が必要で、当時の日本には荷が重い代物でした。
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敵を迎え討ちに飛び立っても故障で引き返すとか、基地にいても飛べない、挙句は機体が出来てもエンジンの生産が間に合わない有様でした。
無謀な戦い
設計は優れていても基礎的な工業力、燃料や金属、ゴム類などの資源が無いのにアメリカをはじめとする連合国とガチンコ勝負をしたわけで無謀すぎる戦争でした。
飛燕は後に故障の少ない既存の空冷エンジンを装備した五式戦に生まれ変わります、機首は零戦のような太く空気抵抗が大きい形状になりますが、意外にも敵戦闘機と互角の戦いをしたらしいです、信頼性が高い機体になりムリが効くのでパイロットの能力を引き出せたのかもしれませんね。
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