ヤクトパンサー・ロンメル戦車
ロンメル戦車がわかる人
第二次世界大戦で姿が美しい戦車を上げるなら、いろんな意見があるじゃろうが。
ひろしが思うにこの戦車は上位にして良いと思う。
それはロンメル戦車じゃ、ロンメル戦車といって分かる人はかなりのプラモデル好きか高齢じゃろうな。
ロンメル戦車とはドイツのヤクトパンサー戦車の事でプラモデルメーカーのタミヤが昭和60年代に販売したヤクトパンサーにドイツの有名な軍人の名前ロンメルを勝手に(失礼)つけてたんじゃ(他にも三号突撃砲戦車にはハーケンクロイツ(ナチスのカギ十字)という名前をつけている)
当時のプラモ好きの子供はロンメル戦車と言った方がピンとくるようになった、ひろしも小学生の頃からそういう名前の戦車だと思ってた。
ロンメルとヤクトパンサーは同じドイツ陸軍ではあるが特につながりは無い。
ロンメルってどんな人?
ロンメルについて調べると、本名エルヴィン・ロンメル、1891年11月にドイツ領で生まれ1910年、陸軍に入隊した、その後、第一次大戦を経験し第二次世界大戦開戦前からヒトラーの信頼を得るまでになり驚くべき早さで戦車の運用知識を身に付けたんじゃ。
ロンメルの師団は常に電撃戦の先陣を切って戦っていた、西方電撃戦中、何度も命令を無視して独断行動を取りそれらはすべて成功している。
1941年2月にロンメルはドイツアフリカ軍団の軍団長となり、以降1943年3月まで北アフリカで戦い続けることになる。指揮官でありながら常に最前線に立ち巧妙な作戦を駆使して優位な英軍をたびたび壊滅させ「砂漠の狐」の異名をとった。
ユニークな例では戦車の最前列は本物を並べ後部は自動車に木枠で戦車のダミーをかぶせる、おまけにほうきを付けて土煙も上げさせた、敵は多数の戦車が攻めてくると錯覚し戦意喪失になった事もあるという。
又、騎士道を重んじる人物で国際条約を遵守して捕虜を丁重に取り扱ったり、ナチスにも入党せず部下から慕われ敵からも畏怖と尊敬を集めた、ヒトラーからのユダヤ系捕虜の処刑命令を破り捨てたこともあったんじゃ。
彼のトレードマークになったゴーグルは英軍からの鹵獲品で、敵の品を身に着けるのはいかがなものかと批判もあったらしいが、良い物は良いと気にいっていたらしい。
ロンメルは、戦争が始まる前は少将に過ぎなかったが、戦争が始まって3年足らずで中将、大将、上級大将、元帥と4階級も昇進するという異例の出世をした。
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しかしドイツが劣勢となる時期にヒトラーは実績・人気とも極めて高いロンメルを脅威とさえ感じるようになって疎み、ヒトラー暗殺の疑いをかけられ家族の命の保証のかわりに服毒自殺を強要されて亡くなったんじゃ。
今でも各国で人気のある軍人で日本でも例外ではない、アニメにもそれがうかがえる事が有る。
出典:宇宙戦艦ヤマト2199
宇宙戦艦ヤマトのシリーズに、ある人物が登場する。
出典:宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会
大ガミラス帝国のドメルで敵からも見方からも畏怖と尊敬を持たれているなどロンメルをモチーフにしている感じがする。
他にもある、機動戦士ガンダムに登場するジオン軍のランバラルじゃ。
出典:日本サンライズ 機動戦士ガンダム
ランバラルはロンメルと違ってヒゲをはやしているが、指揮官自ら最前線で活躍し部下の信頼も厚く、戦場が砂漠だったりロンメルを彷彿させる、脱走したアムロに偶然出会った時に拳銃を忍ばせているのに気づいても紳士的な対応だった(ガンダムのパイロットとは知らなかったが)
出典:日本サンライズ 機動戦士ガンダム
ランバラル愛用のモビルスーツ『グフ』、卓越した操縦技術でガンダムを苦しめる。
『正確な射撃だ、それ故に予測しやすい』
『ザクとは違うのだよザクとは!』などの名言は有名じゃ、ひろしも大好き。
タミヤのプラモデル、ヤクトパンサー(ロンメル)駆逐戦車
ヤクトパンサー(Jagdpanther)とは第二次世界大戦中にドイツで開発された駆逐戦車(敵戦車を駆逐する)の事。
タミヤがあえて名将ロンメルの名を付けた1/25スケールのドイツ戦車じゃ。
実車は火力・防御力(前面装甲100mm)・機動力が高く、また他のドイツ重駆逐戦車に比較して信頼性に優れ、総合的にバランスのとれた装甲戦闘車両だった。
大きな車体上面を見ると贅沢なものを買ったな~って気になる(笑)。
どの面にも傾斜を付けて砲弾の貫通を防いでいる。
ヤクトパンサーはパンサー戦車の車体を利用し、前面装甲および側面上部を上方へ延長して戦闘室をつくり、ここにパンサーよりも口径の大きい88mm砲を搭載した。
エンジン、走行装置などはパンサーと同一で生産数は1944年1月~1945年4月の間で計415輌と少数に終わったんじゃ。
母体となったパンサー戦車(1/35スケール)とヤクトパンサー戦車(1/25スケール)
こんなに大きさが違う、デラックスなシリーズだった。
戦闘室の構造を除いてほぼパンサー戦車を利用している。
主砲はタイガーⅠ重戦車でも折り紙付きの強力な88mm砲じゃ。
パンサー戦車のデザインも素晴らしい、ソ連のT-34中戦車の影響で生まれた傾斜装甲を持つ強力な中戦車じゃ。
バランスの良いデザインを持つヤクトパンサー。
回転砲塔を持たないので主砲の照準には車体ごと方向転換が必要でミッションに負担が掛かるのは仕方がない。
再販ディスプレイじゃが旧版はモーターライズでリモコンもあった。
排気管や小物部品。
泣く子も黙る恐怖の88mm砲、本来は高射砲じゃが水平射撃で絶大な威力を発揮しドイツの代表的な戦車砲になった。
複合車輪も大き目じゃ、1/25スケールは高価でひろしは買えなかった。
指揮官や兵士のフィギュア、これも1/35スケールよりずいぶん大きい。
トーションバー式のサスペンション。
鋼のねじりをサスペンションにしている、車内のスペースも広くなる。
同じ形式のサスを持った軽自動車があった、なんとスバル360なんじゃ。
スライドマークにもあるドイツ軍の鉄十字がカッコ良くて好きだった。
1/25スケールはキャタピラがポリの連結式になっている。
高級感の極み連結式キャタピラ、あこがれるだけで買えなかったなあ。
側面からの攻撃を遮る鉄板のシェルツェンやタンク類。
昔のモーターライズと現在のディスプレイの組み立て図が両方入ってる。
英文と和文もある、薄い雑誌のようじゃ。
これはディスプレイの為に追加されたトションバーサスの組図。
残念ながら車輪はシャフトでつなぐだけ。
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複合車輪のあたりは変わらない。
連結式キャタピラを付けて出来上がり。
こちらはヤクトパンサーの開発経緯が詳しく解説してある。
敵よりさらに強力な戦車の開発をした歴史が分かる。
ソ連のKV-1重戦車(上)も怪物と呼ばれ、どんどん巨大化していった。
モーターライズでリモコンがあった頃の絵が残っている、今もあれば良いのにな。
リモコンはモーターが2個あってカーブでは片方だけ動かして方向が変わる。
トーションバーサスペンション、シンプルで故障も少なそう。
複合車輪は接地圧を分散できるが整備が大変だよ、整備員の頑張りで戦車を稼働させていた。
箱絵は高荷義之画伯、迫力の画風はファンが多い。
千鳥式にうまくスペースを使っている、アイデアの勝利じゃ。
あこがれの連結キャタピラ、社外品で金属製を買うと更に迫力が出る。
将校や兵士の組み立て、ドイツ軍って制服もカッコイイ。
よく連合国相手に善戦したもんだ、日本にも言えるけどね。
兵士の階級や戦車師団の構成まで説明してある。
大きな車体に主砲や小物パーツを付けて形が出来て来た。
泥地でのスタックや故障のときの牽引ワイヤーは必須じゃ。
完成した、塗装して鑑賞しよう、腕があればラジコン化に挑戦も面白い。
完成写真、車体色のダークイエローが良い感じ。
箱の側面には、今は無き箱絵も残ってる、どれも迫力あったなあ。
パンサー戦車、これも1/35と1/25スケールが有る。
ソ連のジューコフ戦車、これもタミヤが軍人の名前を付けてる。
ソ連はドイツと違った迫力があって結構好き、
ご存知、ドイツ、タイガーⅠ重戦車 武勇伝が多数ある。
ドイツ軍、究極の重戦車キングタイガー この箱絵も高荷義之画伯の作品、最高にカッコイイ。
これは、なんとキングタイガーを駆逐戦車にしたハンティングタイガー戦車、とんでもなく重く恐竜のようになっていく、この頃はもはやドイツ帝国の断末魔だった。
今回はロンメルとヤクトパンサーの話でした。
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