予想外に大きくて驚いた物
大きなものは何かと問われたら戦艦や怪獣なんて答えるが、ひろしがこれは大きいなと思った物をコミックから上げると・・
出典:集英社、原哲夫、花の慶次
花の慶次は『週刊少年ジャンプ』(集英社)1989年50号に読切版が掲載され、翌1990年13号から1993年33号に渡って連載され作画の原哲夫は、あの北斗の拳の作画もやっており、迫力ある緻密な画風が人気だった。
戦国の世に、当代きっての傾奇者(かぶきもの)として生きた漢・前田慶次の家来になる鬼のような顔をした七霧の里の住人、岩兵衛が大きいんじゃ。
出典:集英社、原哲夫、花の慶次、岩兵衛
コミックに初登場する場面で特に悪役は大きく描かれる事が多い、岩兵衛も初登場は凶悪な巨人風に描かれた。
もっとびっくりした大きなものを上げると・・
出典:集英社、宮下あきら、魁男塾
魁!!男塾(さきがけ!! おとこじゅく)は宮下あきらが1985年~1991年、週間少年ジャンプに34話書き、累計発行部数は2,600万部を超える傑作じゃ。
ストーリーは全国から行き場のなくなった不良少年達を集め、過激なスパルタ教育をする男塾の話じゃが謎の先輩が多く、そのなかでも三号生の大豪院 邪鬼(だいごういん じゃき)が大きい。
出典:集英社、宮下あきら、魁男塾
登場するだけで「ドドド」とか「ゴゴゴ」というBGMが流れる迫力、靴の大きさだけで人間くらいの大きさじゃ(笑)、登場するたびに少しずつ小さくなっていくが初登場をここまで大きくした例は少ないだろう。
第二次大戦の大きな単発機
さて話はガラリと変わって、ひろしの好きな第二次大戦の戦闘機の大きさを考えよう。
第二次大戦前半、ドイツや日本は破竹の進撃をした。
出典:ウィキペディア ドイツ電撃戦
進歩的な兵器と速い攻めの電撃戦でこのまま連合国を圧倒するのか・・という勢いが有ったが次第に逆転されはじめ結局、資源や工業力に優れたアメリカを筆頭とする連合国に圧倒された。
特にアメリカは余裕で高性能な兵器を繰り出してきた。
出典: 三菱 零式艦上戦闘機
日本の主力戦闘機だった零式艦上戦闘機や・・
出典:ウィキペディア メッサーシュミットBf-109
ドイツの主力戦闘機、メッサーシュミットBf-109などを圧倒する・・
出典:ウィキペディア ノースアメリカンP-51マスタング
ノースアメリカンP-51マスタング戦闘機が有名じゃが、他にも異色の単発巨大戦闘機がいた。
資源を持てる国アメリカの単発巨大戦闘機
アメリカの巨大単発機がこれじゃ
出典:ウィキペディア P-47 サンダーボルト
アメリカのリパブリック社が開発し、初飛行は1941年、生産数は15,660機に達するP-47サンダーボルトじゃ。
愛称の「サンダーボルト(Thunderbolt)」は 雷(かみなり)のことで日本機で言えば雷電と同じ意味を持つ。
1939年米陸軍航空隊はリパブリック社のターボチャージャー搭載のYP-43を13機購入し不完全な箇所の改修を重ねていく。
エンジンはプラット・アンド・ホイットニーのR-1830 ツインワスプを搭載した。これは空冷星形14気筒、ターボチャージャー付きのエンジンで、出力は約1,200馬力だった。
プロペラブレードは3枚。武装は機首に12.7 mm 機関銃が2丁 + 左右の主翼に7.62 mm 機関銃が1丁ずつ。コクピットのレイアウトは一新されたが、これは後に「レイザーバック」と呼ばれるようになる。
出典:ウィキペディア
左が初期のコクピット形状、レイザーバックじゃ、後期型は右側の視界の良い形状になった。
その後も改良は進みXP-47Bとなる、設計者がスタイルの良い恐竜と言った機体は自重4.5t、エンジンはP&W R-2800 ダブルワスプ空冷星形18気筒(9気筒×2列)出力は約2,000馬力にも達した。
胴体内にターボチャージャー(排気ガスを利用し燃料を強制的に供給する装置、特に空気の薄い高空で威力を発揮)を収納し両翼内に4丁ずつ、計8丁のブローニング 12.7 mm 機関銃を搭載、当時としては異常なほどの大火力、コクピット内はゆったりとしてエアコンも備えてあったんじゃ。
日本と言えば2000馬力級のエンジンを量産する技術など無い、工業力の差は歴然としていた。
巨大さを他国の戦闘機と比較すると下記のようになる。
とても単発機に見えない大柄な機体をターボチャージャー付きの巨大なエンジンで引っ張る、昔のアメリカ車のような機体じゃ。
出典:akagiyoshi1925
1942年、航空軍にP-47Bとして引き渡された。
出典:ウィキペディア P-47B
P-47Bコクピットのレーザーバックと呼ばれた形状が良く分かる。
改良は勧められ、p-47Dは真後ろがよく見えなく空中戦では致命的となる欠点があり、パイロットの批判の的となっていたレーザーバックをイギリスのタイフーンと同じ「バブル(水滴形)」キャノピーを採用した(P-51マスタングも同様)。
P-47は圧倒的な馬力と兵装搭載量で戦闘爆撃機として大活躍し他の連合国空軍でも採用されたんじゃ。
P-47をプラモデルで観察する
なつかしいレベル1/32スケールのP-47Dサンダーボルトじゃ。
箱絵もすばらしい。
中学生の頃から馴染みのシリーズで、表面はリベットやバリが目立つ古典キットだが大きくて独特の存在感がある。
昔はこんな良いキットが1,200円で買えたんじゃ、もっと買いためて置けば良かったな~
でも当時は1,000円が今の1万円くらいの価値があった。
箱の横にはシリーズの絵が並ぶ、これはユンカースJu87スツーカ急降下爆撃機
零戦が圧倒したアメリカのワイルドキャット艦上戦闘機
P-47と並び大活躍したP-51マスタング戦闘機
使用するプラカラー、レベルカラーの番号が書いてある、懐かしい。
箱は表面を貼る厚めの材質、古いタミヤ製品もこうだった。
開けると綺麗な絵が入っており塗装の参考にできる。
残念ながらこれはジャンク品でポリ袋から出され、パーツも離れていた。
太い胴体や主翼がわかる。
中翼だったので大口径のプロペラで地面をこすらない様に主脚は収縮した。
人と比べてコクピットの広さが分かるね、防弾も施され貴重なパイロットの消耗を防いだ。
大きいエンジンの冷却を考慮しカウリングも大きくなっている。
尾翼もシンプル、奇をてらったところが無いのは量産しやすさにつながる。
大きな4枚プロペラと2,000馬力のエンジン。
設計図を見てみよう。
裏表の1枚もので、まとめて書いた箇所が多い、外国キットの特徴かな。
解説も簡潔に書いてある、改善を積み重ね無敵の機体に仕上がった。
アメリカ軍は撃墜されたパイロットの救助にも注力した、必ず助けてもらえる安心感は兵士のやる気につながる。
大きなプラモなのでメーター類も塗装でグンと良くなる。
視界が改善したバブル型キャノピーを装備する。
エンジンはP&W R-2800 ダブルワスプ空冷星形18気筒(9気筒×2列)出力は約2,000馬力。
P-47Nの最高速度は735km/h/高度10,668mに達した。
ビッグスケールの醍醐味はエンジンの作り込みにもある、実機の構造がよく分かるね。
主脚は大重量を支える強度と中翼のデメリット解消の伸縮構造を持つ。
武装が強力、ロケット弾も搭載し地上攻撃に威力を発揮した。
P-47はヨーロッパでのB-17フライングフォートレス爆撃機の護衛任務が多かった。
P-47Nは航続距離を延ばす増加タンクと改造で太平洋戦線で隼や疾風などと戦ったが戦闘機同士の空中戦より地上攻撃の戦闘爆撃機として本領を発揮していく。
出典:ウィキペディア B-17と飛行するP-47
ドイツ爆撃に同行し帰る際にロケット弾や機銃掃射で地上攻撃を行う。
撃たれ強さも無類の強さを持ち、サンダーボルトを乗機としたエースのうち、上位10人全員が大戦を生き抜いている。
巨大だが綺麗な形状の側面、急降下で楽に885 km/hに達する強度も日本機とは違う。
増加燃料タンクと爆弾の取り付け。
味方もだが敵機も初めて見た時は驚いただろうな。
ドイツ機のキルマークが並ぶ、その大きさから好き嫌いがはっきり分かれたそうな。
シルバーの機体がまぶしい、ジェット機の時代が迫って来ていた。
P-51マスタングと並びレシプロ機最後の雄姿。
実機を見て見たい、紫電改でも大きく見えたから、相当な大きさだろう。
地上攻撃はオリーブドラブ色がお似合いか。
イナズママークがサンダーボルトらしい、雷電にもあったね。
出典:ウィキペディア P-47N
今回は大きいをテーマにしたP-47サンダーボルトでした。
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コメント
古い記事へのコメントで失礼します。
自分が中学生時代はハセガワの1/72の零戦が200円で買える時代でしたが、新製品としてP-47が発売された時に価格が300円と聞いて「え、何で? 高っ!!」と思ったのですが、いざ買ってみるとその機体の大きさ(太さ)に、おもわず「こりゃ使ってるプラスチックの量が全然違うから仕方ないか・・・」と納得した昔を思い出しました。