とんでもなく速い黒い物って何? ロッキードSR-71

速い者への憧れ

誰もだけど速い者にあこがれるってあるでしょ。

小学生の時の徒競走は何着だったかな?

ひろしは大抵、最後から2番目くらいで遅かったんじゃよ。速い奴は決まっていてバトンが渡されると、みんな盛り上がったもんだ。

女子の前でイイカッコしたかったら速く走るのが手っ取り早かった。

そんなわけで今回は速い者の話じゃ。

動物の世界で速さ比べをしたら、チータは時速120Km位だして獲物を追いかけるらしい、これも相当凄いが、乗り物だと時速数百Kmや音速という話になる。

出典:小学館

その中でも特に速い右上にある、黒く細長い航空機について解説しよう。

ブラックバードと呼ばれたモンスター

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

これが何か分かるかな?空飛ぶ黒いイカみたいだが、こいつはアメリカが開発した偵察機なんじゃ。名前はロッキードSR-71。黒いのでブラックバードと呼ばれた。

SR-71はロッキード社が開発してアメリカ空軍で採用された超音速・高高度戦略偵察機なんじゃ。

最高速度はマッハ3(音速の3倍!)を出すことができ、有人実用ジェット機として最も速く、2020年現在に至るまで記録は更新されていない・・とんでもなく速い、なんでこんなモンスターを開発したかというと

出典:ウィキペディア U-2偵察機

SR-71の前はU-2偵察機と言うのが有ったんじゃが高高度での亜音速巡航中に地対空ミサイルを被弾したU-2撃墜事件が起こった。

超音速・高高度戦略偵察機と言うのは敵の上空を超高速で通り抜け地上の秘密施設などの写真を撮って来る機体で、戦国時代なら敵の城に忍び込み、重要書類を盗む忍者みたいなもんじゃ。

出典:忍者 和じかん.com

1955年(昭和30年)に配備されたU-2は高度21,212m以上の高高度を飛行し、冷戦時代はソ連など共産圏の軍備配備状況などの機密情報を撮影したんじゃが、地対空ミサイルに撃墜されたんじゃ。

出典:ウィキペディア 撃墜されたU-2の残がい

1960年5月1日にはソ連領空内にCIA所属のU-2偵察機が領空侵犯をし偵察飛行をしていたところ、S-75地対空ミサイルによる迎撃を受け撃墜されている。

出典:ウィキペディア U-2

これはキューバを偵察中に撃墜された機体のエンジンじゃ。

そこでU-2より高速のSR-71の開発が始まった。

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

開発は、1950年代後半から1960年代にかけてロッキード社によって極秘に行われた。

初飛行は1964年12月11日、実戦投入は1967年5月31日。

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

通常の航空機の機体はアルミニウム合金だが、SR-71は機体の93%にチタン合金が使われている、これはマッハ3という超高速では空気との摩擦で300℃~部分的には700℃近くに達し強度が落ちるためじゃ。

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

今でこそ航空機のステルス性(レーダーに映りにくい)が話題になるが、すでにステルス性を高めるさまざまな試みがされている。黒い塗料にはフェライト系と言われる鉄粉が混ぜられ、機体表面は鋸状にされ、のっぺりとした外見にもレーダー電波を乱反射させる効果があった。

出典:ウィキペディア ロッキードSR-71の前席コックピット

コクピットは与圧されていたが、高高度の飛行には不十分だしシート射出時の乗員保護のために乗員は高度与圧服を使用していた。このスーツはNASAの宇宙服に似た構造なんじゃ。

SR-71のプラモデルは真っ黒

さてここでSR-71のプラモデルを紹介しよう。

アメリカのレベル社製をタカラが販売していたこれじゃ。

高高度をぶっ飛ぶ黒い雄姿が印象的。この青空が綺麗なプラモは昔から知ってた。

当時は第二次大戦機に夢中でジェット機は買わなかったので最近やっと買った次第です。

アメリカ国旗をイメージしたレベルの綺麗なマーク。

こちらはダッコちゃんで一世風靡したタカラのマーク、プラモデルのイメージは無いな。

このシリーズには有名な機体が並ぶ、これはアメリカのコルセア

こちらはタクティカルファイターと有るが知らない機体じゃ。

これはご存知 F-15イーグル、航空自衛隊でもおなじみじゃ。

プラモデルを塗装するレベルカラーが懐かしい。

箱を開けると、やはり真っ黒です、蒸気機関車のプラモじゃないよ。

パーツを見ても普通の航空機らしくない。

やたらとんがった部品が多い、空気を切り裂くためか?

裏返すと小さな翼がわかる。

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

実機のエンジンはプラット・アンド・ホイットニーJ58が2基搭載された。

SR-71が高速を発揮できるのは、大気密度が低い高高度領域の話で、高度1万メートル以下では多くの戦闘機より低かった。

どこでも速いわけじゃない。

まるでスターウォーズエックスファイターみたいな機体じゃ。

胴体でも揚力を発生するデザイン。

隠密行動だから派手なカラーリングは無いよ、アメリカのマークがカッコイイ。

出典: ロッキード SR-71 

宇宙船の様な2か所のコクピット、操縦はコンピューターに頼るところが多い。

ガンダムズゴックみたいな不気味さだね。

プラモにも小さな窓が入ってます。

組立説明書を見よう。

平面図は大きなエンジンが目立つ。

出典:ウィキペディア ロッキード SR-71

これはNASAの機体、高高度は宇宙船に近い構造が求められる。

出典:ウィキペディア プラット・アンド・ホイットニーJ58エンジン

燃料はエンジンにて燃焼させる前にまず機体を冷却させるために循環し、その後高温になった燃料がエンジンに送り込まれる。

オイルは常温では固体の製品を使用しているため24時間前から準備をしなければならなかった。

飛ばす為にはとんでもなく手間のかかる機体だったんじゃ。

SR-71は、1976年7月28日、3,529.56km/h(実用高度25,929m)という実用ジェット機としての最高速度記録を出した。

1990年にはアメリカ西海岸(ロサンゼルス)から東海岸(ワシントンDC)までを67分で飛行するという最速記録も出している。

広島から東京までなら何分で飛べるんじゃろう。

機体は高温下での熱膨張を考慮したため外装パネルにわずかな隙間を空ける設計としている。

そのため地上では燃料がしみ出すため、受け皿を置くと言う冗談みたいな話があった。

高熱対策は機体構造だけでなく、タイヤにもアルミニウム粉を混入した特殊なタイヤが使用されていた。

出典:

正面から見たSR-71 只者では無い異様な姿。

飛行に際しては高度な技術、敵地上空を飛行するリスクと膨大な費用を要するためや、偵察衛星の進歩により1989年の退役決定後、全機が退役した。

生産数は32機、撃墜された機体は無い。

部品点数は少ないが存在感たっぷりだった。

ブラックバードという名前は日本のバイクにも付けられた。

出典:ウィキペディア ホンダ CBR1100XX

1996年にホンダが発売した CBR1100XX スーパーブラックバード

1,137CC 水冷直列4気筒 164Ps 最高速は300Km/h近い。

速さを極めたSR-71にちなんだ名前だったのは有名な話。

完成したら飛んでる場面を再現してみよう、気分は高高度の青い世界じゃ。

今回は速さにかけては敵なしのロッキード SR-71でした。

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