日本戦車の主砲
昔からなんでも大きい方が自慢できたね。
「大きい事は良い事だ~♪」なんてチョコレートのCMもあった。
大砲でも同じ事が言えそうなので比べて見た・・例えば
出典:ウィキペディア 九七式中戦車
これは旧日本陸軍の九七式中戦車、ネットでは弱いが可愛いので自虐的に「チハタン」と呼ばれた戦車じゃ。
1930年代中後期に開発・採用された大日本帝国陸軍の主力中戦車でスペックを書くと。
1938年(昭和13年)から1944年(昭和19年)にかけて総計2,123輌が三菱重工で生産された。
当時の道路状況などから車両重量増が最大のネックとなり15tの抑え、エンジンはディーゼルを採用、主砲は九七式五糎七戦車砲(口径57mm)を搭載したんじゃ。
日中戦争では敵の戦意が高くなく善戦したが、後にアメリカ軍の75mm砲を搭載したM4シャーマン中戦車には完敗。
出典:ウィキペディア アメリカ M4シャーマン中戦車
九七式中戦車の主砲は威力が無いし、車体前面装甲の厚さは25mm、防盾50mm、側面は25mmから20mmと薄く防御には不十分だった。
南方戦線でアメリカの戦車と戦うのは棺桶に乗ってるのと同じじゃ、悲しいのう。
そんなわけで九七式の主砲九七式五糎七戦車砲(口径57mm)は自慢できる性能では無かった。
ドイツ戦車の主砲
所変わって第二次大戦も終わりに近づいた敗色濃いドイツ陸軍に立派な大砲があった。
出典:ウィキペディア ドイツ キングタイガー重戦車
このドイツ戦車の凄さを見てほしい、まるで住宅のような大きさじゃ、年代が後になるとはいえ日本戦車とは比べ物にならんな。
これはキンガタイガー重戦車で、搭載される戦車砲の大きさも立派じゃった。
出典:ウィキペディア ドイツ キングタイガー重戦車
キングタイガーは試作車も含めて1943年9月から1945年3月の生産終了までに489両と少数だったし、その頃はドイツも敗色が濃く過大な重量(約70t)から故障や燃料不足が頻発し期待ほど活躍できなかった。
前面装甲は150-180mmの厚さを持ち、主砲の8.8 cm KwK 43/2 L/71は遠方からあらゆる連合国戦車を破壊出来たんじゃ。
これだけでも凄いがドイツはもっとすごい大砲を持ってた。
巨大なドイツ列車砲
出典:ウィキペディア ドイツ28 cm Kanone 5 (E)列車砲
なんでも大きい方が偉いで大砲を例に調べたが、かなり大きなのが出て来た。
陸上で移動が困難な大口径砲を鉄道で移動させるアイデアで列車砲が開発され、第一次世界大戦当時からあったんじゃ。
画像は1930年代のドイツ列車砲でクルップ K5(Krupp K5)こと28cm列車砲K5 でレオポルドともよばれ、クルップ社が25両製造した。
最大射程は61Km、ロケット推進弾を使用すると86Kmも届き、ロケットの無い時代に
活躍したんじゃ。
口径:283mm、砲身長21.5m、重量218t 映画「ナバロンの要塞」で似たものが登場する。
戦艦大和の主砲
日本の九八式中戦車の主砲が寂しいサイズだったので、日本製大砲の名誉挽回をしよう。
出典:ウィキペディア 戦艦大和
なんといっても戦艦大和の主砲が大きい。
戦艦大和
就役期間:1937-1944、同型艦 武蔵、信濃(しなの)、111号艦(建造中止)
基準排水量:64,000t 全長;263.40m 最大幅:38.9m
出典:ウィキペディア 戦艦大和
出力:150,000馬力 航続距離:29km/hで13,370Km 乗員:約2,500名
兵装:45口径46cm3連装砲 3基、60口径15.5cm3連装砲 4基 他
なんといっても45口径46cm方が大きい。
最大射程は42,026m、主砲を最大仰角45度で発砲すると、弾丸の高度は距離25km付近で11,900mに達した。
やはり大砲の大きさでは大和が一番偉いという事にしよう。
M59 155mmカノン砲 ロングトム
それでは大砲のプラモデルの紹介です。
第二次大戦でアメリカ陸軍と海兵隊が超距離砲撃に使用したM59 155mmカノン砲、別名ロングトムじゃ。
沖縄戦の際には、24門のM2ロング・トムが神山島に揚陸配備されて沖縄本島への砲撃を行った。その後朝鮮戦争でも使用されたんじゃ。
このプラモデルはハセガワ製でミニボックスシリーズと呼ばれる小さなキットじゃ。
小さめの飛行機キットの1/72スケールと同じだから、並べると面白い。
箱の横にシリーズの絵が並ぶ、これはアメリカ ウイリスジープ
ジープと言う4輪駆動は有名だね。
これはアメリカ スチュアート軽戦車、日本軍はこの軽戦車でさえ苦戦した。
アメリカM4シャーマン戦車の前に活躍したリー中戦車
古臭い形だけど結構活躍したらしい。
ロングトムの横姿、自走はできないので牽引車両が必要。
それも買って並べると臨場感が増すね。
こんなに小さなキット、150円で買えた。
箱を開くと、こんな感じ。
戦車と違ってタイヤと細長いパーツばかりじゃ。
かろうじてタイヤはわかる。
このデザインのタイヤを見ると軍用タイヤって感じがする。
角度を変えるハンドルだね。
マークは劣化して黄色くなってるが、アメリカの星マークがある。
裏返したらシリンダーや砲身がわかる。
砲撃のさいに踏ん張るアーム部
少し寄り道しよう。
出典:タミヤ模型 M40ビッグショット
こらはロングトムの砲身をシャーマン戦車の車体に乗せたM40ビッグショット。
出典:田宮模型 M40ビッグショット
これはタミヤ模型の古いキットでマニアに人気じゃ。砲弾が飛び出す構造もあってタミヤの記念碑的なキットだった。
ロングトムの組立設計図
完成写真がカッコイイ、大きなダンパーで反動を吸収する。
部品数が少なく説明書はスッキリ。
車輪は回る様に接着しない事。
丁寧な絵で組み立て易い。
自衛隊でも使っていたんじゃ、野戦特科部隊が保有しており長い間、最長射程を誇っていた。
巨大な砲身、長くて長距離砲だと分かる。
口径155mm、重量16.5t、最大射程23.5km、操作人員19名稼働には大人数が必要じゃ。
小さいけど精密感はたっぷり。
シリンダー部、角度も変えられる。
完成じゃ、ダブルタイヤ4セットがたくましいね。
砲身にロングトムのマーク。
小さいけどジオラマも立派なもんです。
今回は大砲についていろいろ書きました。
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コメント
おはようございます。98バラと申します。実家が元修理屋で車・バイク昭和モン好き・叔父達は出征してたので北支騎兵連隊の九五式戦車長や海軍航空隊整備班やらで相当影響されて・・自分も元陸自です(笑)
ロングトムやM40・・MiniBoxシリーズと懐かしいですねぇ^^
私も50代半ば過ぎですが、ガキの頃に近所の駄菓子屋でバッタもんのジャイアントロボやキャプテンスカーレットのエンジェル機を50円で買ってた世代です(笑)
初めて買ったプラモは1/72レベルのハリファックス夜爆と日東?のギャオス(岩にゼンマイ駆動の)だったと思います。100円のww1戦闘機シリーズ、ワイルド7など定番のサンダーバード、スカーレット、UFO、スティングレー、MJ・・・中学高校で輸入Kitやウォーゲームとはまり・・・30代からPCウォーゲームとかやってるバカです。現在30年乗ってるベスパやK50,パッソル、リトルカブ、娘のAR50改、カタナ、RX8で遊んでます。
当方のTwitterへどうもありがとうございました。98ばらと申します。
こちらのブログも凄いですねぇ・・・プラモの山ですかww
私は自衛隊任期終了後に実家から家出したんで殆どのプラモ(600ケ以上)とフィギア、ウォーゲーム、バイク部品等を処分されてしまいました(´;ω;`)
初めて買ったプラモはレベルのハリファックス夜爆とゼンマイ・ギャオスです・・
ITCモノや円谷系、陸海空モノ・・・昭和44年以降からバブル期までの物でした。
今はプラモ代りに古いバイク・車イジったりPCゲームのウォーゲームやフライトシムで
一次・二次大戦機~70年代機で遊んでるバカ親父です。