デートの時はこいつにおまかせ、日産シルビア

デートカーって呼ばれる車がありました。

今回は日産シルビアのカタログ紹介なんじゃが、それについていろいろ考えてみた。

最近は若者のクルマ離れなんて言いますが、確かにそんな気がするな。

って言うか昔の事を思えば、クルマが良くなった代わりに値段も高額になりすぎて買えないって事もありそうやし、スマホやゲームにお金使う生活様式や趣味の変化もありそう。

昔は経済的に苦しくても、生活費のほとんどをクルマにつぎ込む人が多かったんじゃ。

毎月、クルマのローンやガソリン代で貯金なしって人を見かけたが、なぜそこまでするのか考えると「クルマで良いカッコして彼女を探す」ってのが多かったのです(笑)。

出典:

そんな若者ご用達の車種があったんじゃ、俗に「デートカー」「スペシャルティーカー」などと申します。

デートカーの紹介

昔の高級車で言えばソアラレパードミツビシGTO、やや小型になるとプレリュードセリカシルビアあたりなんじゃが、特徴としてドア数は2枚(デートだから広くなくて良い)でスポーツカーほどではないがスポーティーな性能、快適でカッコ良く見えるのが必須。

有名な車種をいくつか紹介しよう。

出典:ウィキペディア ホンダ プレリュード BA8/9/BB1/2/3/4型

これは4代目のホンダ、プレリュードで1991~1996年に85,000台生産された。

プレリュードは2~3代目が大ヒットしてスペシャルティーカーという分野を確立した車種じゃ。

駆動方式はFF、エンジンはH22A型:2.2L 直4 DOHC VTEC 200PS

出典:ウィキペディア ホンダ プレリュード BA8/9/BB1/2/3/4型

4代目は従来と大幅にコンセプトを変え、スペシャルティクーペからスポーツクーペへと変化している。2代目・3代目と好調な売れ行きを記録したがバブル崩壊によるクーペの不人気、3ナンバー化(ボディの大型化)が要因となり、売上は低迷した。

出典:ウィキペディア トヨタ セリカ GT-FOUR(ST205)

これはトヨタ、6代目セリカ(1993~1999年) デザインはトヨタがアメリカに設立したデザインスタジオのCALTY

駆動方式は4WD/FF エンジン 3S-GTE型 2L直4ターボ ボディは3ドアリフトバック、2ドアクーペとコンバーチブルがあった。

スポーツ性を高め改良を繰り返したが販売的には苦戦を強いられ、わずか1年半後には次期モデルにバトンタッチすることになった。アメリカンな丸っこいデザインやマスクがイマイチだったのかな?

日産シルビア

さて今回はデートカーであり峠の走り屋にも人気の日産シルビアをカタログで紹介します。

出典:ウィキペディア 日産シルビア 5代目S13型

初代シルビアは1965年クリスプカットと呼ばれた美しいデザインで登場した歴史のある車種なんじゃ。その後長い期間が経って復活し5代目のS13型が当時大人気だったホンダ・プレリュードの牙城を崩し、若者を中心に約30万台を販売した。

駆動方式FR エンジン SR20DET 直4 2.0L ターボ 205PS

CMでは「アートフォース」と呼び端正なデザインが今見ても綺麗、FR(フロントエンジン、リアドライブ)なのでコーナーでドリフトがやり易く、コミックのイニシャルDにも登場する峠の走り屋ご用達車じゃ。もちろん女の子受けも良くデートカーの王道を行く車種だった。

出典:ウィキペディア 日産シルビア S14型 前期型

今回紹介するカタログの実車がこの6代目シルビア(S14型)で1993~1999年に8万5000台ほどが販売された。画像は初期型。

出典:ウィキペディア 日産シルビア S14型 前期型

大ヒットしたS13型のフルモデルチェンジでプレッシャーも相当だったはず。

これがS14型シルビア後期型のカタログ表紙。

初期型のマスクは軟らかい感じだったが、マイナーチェンジでキリっとしたイケメンマスクになった。

それと言うのも、S14型はプラットフォームは先代(S13型)の物を使ったが、ボディサイズが3ナンバーサイズにされた事で軽快感が失われ、若者の人気を得られず販売が低迷したからじゃ。

悲しい事に、S14型発売当初は旧型であるS13型の中古車価格が高騰する現象まで起こった。

出典:ダチョウ倶楽部 太田プロダクション

つまりスペシャルティーカーとかデートカーは第一印象が大事で、カッコイイな~って思わせる「つかみはOK」が必要なのです(ひろしの持論)

彼女を迎えに行くのにお笑いのイメージでは心もとない。

出典: 写真 アフロ、つなだよしお

そんなわけでマイナーチェンジを機にイケメンのマスクに生まれ変わった。

どうです、キリっとしたイケメンになったでしょ。

ボディーの大きさは変えられないが各部をシャープに演出した。

なかなかカッコ良い、日産らしいクールな印象になったな。

運転席は白いメーターでスポーツ感を演出。

バケットシートもあります、峠を攻めても大丈夫。

テールライトももう少しキリっとしてほしかったな、まあエアロスポイラー付けてその気になるか。

良いね~ にらみ付ける感じが最高。これぞシルビアじゃ。

出典:

これなら彼女を迎えに行ってドヤ顔できるね。

(意外と女性って車のスタイルには興味ないって説もあるけど・・)

赤は見た事無いけど、ハデハデな車に歳とって乗るのも良い。

4人乗りは想定外のデートカーだからスタイルが良くないとね。

安全もバッチリの助手席エアバック装備、彼女も安心じゃ。

LSDやABSで峠をスムーズに安全に走れます。

プロジェクターヘッドライトだから眼光があるんや。

ドア内部に補強パイプが入ってる、ロールバーほどじゃないが心強い。

エンジン:SR20DE 直4 2.0L NA 160PS/6,400rpm

SR20DET 直4 2.0L ターボ 220PS/6,000rpm、オーテック仕様 250PS/6,400rpm

白が似合う、高速道路も快適そう。

オートマも進化してスポーティーになったもんだ。

透視図、買う前にじっくりながめるよね。

メーターの数が多いのが男子の喜びじゃ。

オーディオやナビも充実、ミュージックは必須アイテム。

見覚えのあるアルミホイール、やはり大口径のがカッコイイ。

サンルーフやスポイラー、最近はサンルーフが流行らないらしい。

オプションも充実、純正品は結構高額だよね。

S13型の大ヒットをもういちど欲しかったが苦戦した。

グレードをトランプ名で付けたのがユニーク、これはキングのケーズエアロで最高級バージョン、220馬力。

ケーズのお買い得もあります。

クイーンから取ったキューズエアロ 160馬力と控えめ。

キューズのお買い得バージョン。

もっともお安い仕様のジェイズだが、こんなのにさりげなく乗るのもヨーロパアンでおしゃれに思える。

ボディカラーはホワイトかブラックが多いだろうな。

車体寸法、3ナンバー化して重苦しいと不人気になったスポーティー車がよくある。

価格表が入ってた。車両本体が1,735,000円~2,887,000円 いかがかな?

今回はイケメンに変身したデートカー S14型シルビアでした。

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