ミグ-25フォックスバット

ミグ-25フォックスバット

ミグ-25フォックスバットとは?

広島ひろしのブログはムチャぶりが多いのじゃが今回も意味不明な関連を考えてみました。

ここで質問です、もしもあなたのお宅に普段すご~く気になってるアイドルがいきなり訪問したらどうしますか?

出典:NABERまとめ 橋本環奈 福岡県のアイドルグループRev.fromDVLの一員

こんな事は有りえないが、1976年9月6日に航空自衛隊は、いきなり気になるあの娘の訪問を受けた。

あの娘といってもミニスカートは絶対に似合わないソ連防空軍所属のMiG(ミグ)-25フォックスバット戦闘機の事じゃ。

出典:ウィキペディア ミグ-25

まずミグ-25について説明しよう。

ミグ-25はアメリカが開発中だった核攻撃の能力を備えた超音速爆撃機「XB-70」ヴァルキリーの迎撃戦闘機として開発されたんじゃ。

出典:ウィキペディア 超音速爆撃機「XB-70」ヴァルキリー

ミグ-25はヴァルキリーを迎撃するためにクサビ形のエアー空気取り入れ口や双尾翼、薄い主翼、胴体尾部に2個のジェットエンジンなどの特徴的な形態でマッハ2.5、上昇限度2万3000mという驚異の性能を発揮した。結果的に大陸間弾道弾の出現でヴァルキリーはデビューせずにミグ-25だけが生まれたわけじゃ。

MiG-25の開発と試験飛行は極秘に行われ、発表されたのは1967年7月9日。モスクワのドモジェドヴォ空港で空軍の日の儀礼飛行が行われた時だった。

西側諸国はその性能に驚き「F-14」「F-15」戦闘機の開発を急ぐこととなったんじゃ。

出典:バルバロッサノート F-14

映画トップガンでも有名なF-14トムキャット戦闘機、可変翼が特徴じゃ。

この辺りからアメリカ戦闘機のデザインががらりと変わった気がする。

出典:バルバロッサノート F-15

航空自衛隊の主力戦闘機でもあるF-15イーグル戦闘機、尾翼周りがミグ-25の影響を受けてると言えば似ている。

ベレンコ中尉亡命事件

謎のベールに包まれたミグ-25だったが、1976年9月6日に航空自衛隊は突然、その訪問を受ける事となった。

出典:ウィキペディア 航空自衛隊 F-4EJファントム

ソ連防空軍所属のMiG-25戦闘機数機が、ソ連極東沿海地方のウラジオストクから約300km北東にあるチュグエフカ基地から訓練目的で離陸。

そのうちのヴィクトル・ベレンコ防空軍中尉が操縦する1機が突如コースを外れ飛行高度を下げ日本に向かったんじゃ。

出典:毎日新聞 函館空港のミグ-25

日本は領空侵犯の恐れがあるとして、航空自衛隊千歳基地からF-4EJファントムがスクランブル発進したが当時のレーダー性能では超低空飛行を発見できず北海道の函館空港に接近、市街上空を3度旋回したあと午後1時50分頃に滑走路に強行着陸した。

ベレンコ中尉はアメリカへの亡命を望んでこの暴挙を成功させたんじゃ。

日本が攻撃されたわけじゃないが防衛網の弱点をさらけ出す結果となり、またソ連が取り返しに来るのではという憶測で大変な騒ぎになった。

ミグ-25はアメリカと日本が調査の末、ソ連に返還された。

ミグ-25フォックスバットのプラモデル

ミグ-25はプラモデルでも話題になりハセガワ1/72スケールも沢山売れたらしい。

その頃を思い出して見てみよう。

航空機を多数発売しているハセガワ製で細長い箱に入っている。

箱はそんなに大きくないが入っている機体は大柄じゃ。

大きな空気取り入れ口(エアーインテイク)が特徴。

袋にほとんどまとめて入ってるので見えにくいがジェットエンジンを2個配置した機体が分かる。

電子機器はハイテクを駆使していると見られていたが、実際には時代錯誤と思える真空管が多く使われており、先進性より信頼性を重視したものとなっていた。

当初は笑い話になったが半導体回路を使用すると核爆発の際に発生する電磁パルスで回路が焼損するおそれがあるため使用しなかったとの説もあり一概にソ連の技術が遅れていたとも言えないんじゃ。

ミグ-25は半自動で標的に誘導できるようになっていた、速度が速すぎて人間では対応しきれなかったんじゃ。

赤い星マークが日本上空を舞うのを見た人は肝を冷やした。

速度がマッハ2.5を超えると機体の温度が摂氏300~400度まで上昇するため一般的な材料を使用することは不可能でチタンの案もあったが、ミグ25は鋼鉄を重視して最終的に構造の80%にこれを使っていた。

ソ連戦闘機の歴史とアメリカF-15、ミグ-25の不気味さが際立つ。

函館空港に着陸後のカバーされた状態をジオラマにしたもの、アメリカには棚からぼた餅だった。

組み立て説明書はあっさりとしている、公開された箇所が少ないからなのか。

出典:毎日新聞 函館空港のミグ-25

その後、ソ連に返還されたが、しっかり調査済ですね。

2個のエンジンと尾翼のあたりはその後のアメリカ戦闘機に影響を与えた。

出典:ウィキペディア ミグ-25

ベレンコ中尉が乗っていたのと同型機

2枚の垂直尾翼が只者じゃないオーラを出してる。

マッハ3級の実用戦闘機は、後にも先にも本機だけなんじゃ。

ベレンコ中尉の行動力にびっくりする、似たストーリーの映画化もされた。

領空侵犯で撃墜される心配は無かったのか、ミグ-25に絶対の信頼があったのか。

SFチックな大き目の空気取り入れ口

コミックのマキバオーの鼻の穴が大きいのと同じ理由か(笑)

迎撃に特化した性能とわかり大挙して攻撃してくる可能性は低くアメリカはほっとしたらしい、

ソ連の機体は独特の凄みが有るんだよね。

新鋭機が出ると敵対国も似たものを出すのは今も同じじゃ。

今回は突然の訪問でお騒がせしたミグ-25でした。

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