1975年、期待のシルビアが復活したが・・

初代日産シルビアは宝石のようだった

クルマ好きなら日産シルビアを知ってるよね。

今はブルーバードセドリックなどと共に名前がなくなってしまった。

シルビアのイメージは走り屋ご用達って感じかな。

出典:イニシャルD 青島文化教材社 日産シルビア

ご存知、峠を爆走しドリフトを競う人気コミック、イニシャルDにシルビアが登場したんじゃ。

出典:ウィキペディア シルビア S13/KS13型

イニシャルDに出たのは1988年~1993年の生産された5代目シルビア S13/KS13型じゃ。

洗練された良いデザインで大ヒットして、トヨタ・セリカホンダ・プレリュードなどスペシャルティーカーの筆頭になった。

そんなシルビアの初代はめったに見る事が無い貴重な車なんじゃ。

出典:ウィキペディア 初代 CSP311型シルビア

初代 CSP311型シルビアは1965年~1668年に生産された。昭和40年代初期だからずいぶん昔になる、ひろしは小学生。

エンジンはR型直列4気筒、1.6LOHV、90ps/6000rpm、最高速度165km/hで2人乗りだった。

デザインはクリスプカット(宝石のカット)と呼ばれた美しいもので(日産デザイン室の木村一男氏がドイツ人デザイナー、アルブレヒト・フォン・ゲルツによる助言を受けてデザインしたもの。

たしかにヨーロッパ車のような良いデザインじゃな。

しかし値段が凄かった120万円という当時のサニーの倍の値段で販売は振るわなかった。

2人乗りなら日産にはスポーツカーのフェアレディーもあるし、売り難かったんじゃ。

出典:ウィキペディア 日産ブルーバード510

これは1967年~1973年に販売した510型ブルーバードじゃが、三角窓を無くしたデザインや四輪独立懸架の足廻りなど、この頃の日産は技術もデザインも素晴らしくトヨタと対等の販売合戦をしたもんじゃ。サニー対カローラ、ブルーバード対コロナ、セドリック対クラウンといったところ。

初代シルビアもそんな日産の良い所を持った車だったが苦戦したのは惜しまれる。

伝説のシルビアが復活した

初代シルビアは販売面で成功しなかったが、その美しいデザインは伝説になり、復活が待ち望まれた。

1975年ついに待ち焦がれたシルビアが復活した、S10型じゃ。

これが復活したシルビアのカタログじゃ、詳しく見てみよう。

なんか伝説の名車の復活にしては地味なフリントマスクじゃ。サニーチェリーとあまり変わっていない感じがする。

横姿はこれじゃ。う~ん、カタログの写真では伸びやかだが、昔の日産のカタログ写真は低くワイドに映すのが定番だった、実車はこんなにスマートでは無い。

フロントはライバル車、セリカの影響も感じられる。

サイドの強いプレスラインも当時の定番だったな~。スカイラインサーフィンラインでイメージ作りに成功したのが忘れられないらしい。

リアスタイルがまさに当時の日産車じゃ。後方視界は気にせずに大きなクオーターパネルで塞いでしまう。サニークーペスカイラインチェリークーペもみんなこんな感じだった。

出典:日産 ケンとメリーのスカイライン

ケンとメリーのイメージ戦略で成功したスカイラインの影響があちこちに感じられた。

今はこんなクルマはいないよね、昭和を象徴するカタチ。

ずいぶん考えてデザインしたんだろうけど、期待が大きかっただけに残念だった。

初代のクールなカッコ良さは全く残されて無いからね。

豪華装備が売り物、スペシャルティーカーのトップになろうと頑張った。

出典:ウィキペディア 日産シルビア

アメ車っぽいのかな、日産は北米が大きな市場だから。

新造形のファッショングリル、シンプルな美学・・美しいクルマなんだとPR。

そういえばこれはマイナーチェンジ版だった、ほんとの初代はもっと丸いグリルをしてたな。

助手席のダッシュボードがとんがってるのが初代の雰囲気かな。

低いシートポジションでスポーティーさをアピール。

これでも4人乗れます。後部座席は横の風景が見えない気がする。

セリカに負けてません。

夜景は良いね、影が際立って日本車に見えない。

出典:ウィキペディア 日産シルビア

不人気車になったがツートン塗装などでテコ入れもしていた。

透視図とエンジン、L18 直4 1.8L シングルキャブ、105PS/6,000rpm(L18)

L18E 直4 1.8L インジェクション、115PS/6,200rpm(L18E)

駆動方式はFR、当時のFFはスバルだけです。長いプロペラシャフトを使って後輪を回していました。

変速機 3速AT/4速MT/5速MT 当時のオートマは3速。

オートマは遅い、ダサイというイメージだった。

この頃の日本車はアメリカ発の低公害化の波に飲み込まれた。

排気ガスを綺麗にするために相当苦労したもんじゃ。ホンダは副燃焼室を持つCVCCのシビックで技術力をアピ-ルした。

ほとんどの車種はマフラーに触媒を入れて対応、ふん詰まり状態だから馬力は出ない。

まさに車の暗黒時代だったんじゃ。

安全対策も言われてた、デザイン無視で大きなバンパーを付けてたな~。

キャブレターからインジェクションで始動性や馬力アップに挑戦、新しい時代が始まった。

地味なエンジン外観、今の自動車の進歩と言ったら。

10モード燃費も省エネルギーで言われてた。

それまでの60Km定地走行よりは現実に近いが、それでもそんなに良い燃費では無かった。

当時の日産車はボディーより車軸が狭い。足廻りが貧相に見えてトヨタに引けを取ってた。

足廻りの構造で勝ってもバイアスタイヤ(ラジアルじゃない)を履かせたり、外観が損してる気がしたもんじゃ。

装備が昭和だね、デジタルじゃないけど時計がクオーツで威張れた。

最近はシガーライターが無いよね、タバコを吸わないもん。

ラジオのプッシュボタンがレトロじゃ。

フェンダーミラーも昭和だね、ドアミラーは危険だとお役人がOK出さなかった。

新採用の黒塗りワイパーブレードが泣かせる。

大型コーナーラバーでデザインもへったくれも無くなります。

アルミホイールは高級品だった、このデザインは良いね。

各グレードを見よう、違いが分かり難いけどね。

これはLS、ベーシックなバージョンだけど何台売れたのかな。 LSはL18エンジンでインジェクションは無い。

LSタイプS ちょっとスポーティー。

LSタイプL こちらはちょっと豪華になってる、ラグジャリーのL。

LSタイプX(エックス) 日産はエックスが好きです、豪華バージョンだよ。

LSタイプG スポーティで豪華。う~ん どれが良いのか値段と相談。

LSE タイプS Eが付くとインジェクション付きのL18E型エンジンとなり馬力も少しアップじゃ。

LSE タイプX 装備はLSに準ずる。

LSE タイプG これが一番上級車かな。

今回は2代目シルビアでした。低公害や省エネの時代に苦しんだ車種だけど、最近日産の旧車が高額で取引されてるね、当時の個性が新鮮なんじゃろうか。

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