美保基地航空祭2018、 美保基地の紹介
山陰の日本海沿いにある鳥取県境港市によく遊びに行くんじゃが、この辺りは弓ヶ浜という湖の中海(なかうみ)と日本海に挟まれた細長いエリアになっている。
出典:ウィキペディア 弓ヶ浜から東側にある大山を眺望する。
地図で見ると弓の様になった地域が弓ヶ浜(夜見が浜という説も有る)。
ここにある航空自衛隊の美保基地で毎年航空祭が開催されるんじゃ。
2018年度は5月27日に開催された、昔から航空祭のポスターは見ていたが行くのは今回が初めてじゃ。
写真を沢山撮ったので2回に分けて記事を書きます。
美保飛行場(みほひこうじょう)は、鳥取県境港市にある共用飛行場 じゃ、つまり防衛省が管理している航空自衛隊美保基地の滑走路を民間航空機も利用している、ここは米子(よなご)空港で愛称はゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる氏の郷里から拝借して米子鬼太郎空港と呼ばれる。
出典:ウィキペディア 美保飛行場
空から見た美保飛行場
滑走路長は2,500mで、一部は中海に突き出すような形で配置されている。
滑走路に面して北側に航空自衛隊の専用施設が並び、滑走路の管理や航空管制などは航空自衛隊が行なっているんじゃ、そのため、山陰の飛行場において唯一航空管制が行われる。
出典:ウィキペディア
旅客ターミナルビル(米子空港)設立は1977年(昭和52年)6月
航空祭について
航空自衛隊美保基地の航空祭は5月中旬〜6月初旬の日曜日に開催されている。
見所は美保基地に配備されているC-2型輸送機やT-400型練習機の大編隊等の展示飛行。
近年はブルーインパルスが曲技飛行を実施している。
なお、戦闘機の展示飛行は他の基地から飛来して実施されるんじゃ。
美保基地の基地司令は第3輸送航空隊司令が兼務で下記の組織がある。
空支援集団隷下航
第3輸送航空隊
航空保安管制群 美保管制隊
航空気象群 美保気象隊
防衛大臣直轄部隊 航空警務隊 美保地方警務隊
さて、航空祭の見学をするのに一般の人は離れた臨時駐車場から歩く必要が有る。
なんせ飛行場は広いから必然的に歩く距離も長くなり、1~2Km程度歩くつもりで行ってほしい。
そんな事を忘れさせるためか歓迎のC-2輸送機が低空で飛んで行く、低く飛ぶので大迫力で航空機マニアにはたまらない光景じゃ
よいしょ よいしょと歩きます、運動不足の者には良い運動になる。
空自美保基地と米子鬼太郎空港への看板があった、鬼太郎空港なので鬼太郎の絵を描いた飛行機があったけど、境港には鬼太郎ロードもあるし町中が鬼太郎で盛り上がってるね。
途中には池もあって景色を見ながら進みます。
沢山集まって来てるな・・もう少しじゃ。
大きな建物が見えて来た、格納庫だろうな、周辺は畑が広がる。
歓迎のシートがあった、毎年の恒例行事だね、今年は晴天なので快適じゃ。
入口にリタイアした双発機が展示してあった、飛行機ってほんとデカイ!
中に入ってもまだ歩きます、広いな~。
時間的に早いのでこの辺りは人もまばらじゃ。
テントム村を周ろう
たくさん土産物の店が並んでる、見てみよう。
鮮やかな青色のタオル、飛行機にちなんだ商品がたくさんある。
航空自衛隊のクリアファイル、どれもカッコ良いな。
バッチなどの小物も豊富にある、どれもほしくなる。
日本海軍、陸軍航空機を書いたタオル、こんなの好きなんだよね。
お土産のお菓子もある、飛行機好きが喜びそう。
ワッペンが多かった、凝った刺繍が綺麗でコレクションしたいな。
綺麗なTシャツが沢山ある、ネイビーブルーじゃ。
男子なら米軍っぽい色のフライトジャケットが欲しくなるね。
ジャンパーに刺繍を貼って決めたい。
航空母艦を上から描いたタオルがユニークじゃ、カって書いてあるから加賀かな。
お土産買ってね、キャップもカッコ良いよ。
一個ずつ見ていくと全国の自衛隊基地をあつらえたワッペンみたいじゃ。
さ~安いよ、今日限定なのも有るから探してね。
やっぱプラモデルに目が行きます、九州からF-15Jがゲストで飛んで来るらしい。
イカスな~ これを着てバイクでツーリングしたい。
今日だけのストラップに記念スタンプ、綺麗だね。
ご来場記念ワッペンがほしい、限定って言葉に弱いんじゃ。
E-2Cホークアイのおもちゃが可愛い、手前はF-35ステルス機
にぎやかだね、今日はお祭りだもん。
そろそろ建物に入ろうかな、と歩くと大きな大砲が置いてあった。
プラモでは可愛いけど、実物は凄い迫力じゃ。
発射すればとんでもない音がしそう。
この車両は93式近距離地対空誘導弾を搭載している。
荷台に搭載したミサイルで迎撃するのじゃ、狙いをつけたら追いかけて行きそう。
格納庫の大きさに驚いた
出典:航空自衛隊
航空自衛隊美保基地沿線
1939年(昭和14年)3月 -舞鶴 鎮守府海軍航空基地の建設を開始。
1943年(昭和18年)10月1日 – 舞鶴鎮守府海軍航空基地として開設。
1955年(昭和30年)6月12日 – 航空自衛隊立川基地(現:陸上自衛隊立川駐屯地)から「臨時美保派遣隊」が移駐。C46型輸送機を配備。
1958年(昭和33年)9月15日 米軍より日本政府に返還。
1958年(昭和33年)10月1日 航空自衛隊「美保基地」となる。
「臨時美保派遣隊」を「輸送航空団」に改称、隷下にC-46型輸送機を配備する「輸送航空隊」を編成。
輸送を受け持つからC-2輸送機がいるのか、ひろしが住むあたりの上空を飛ぶことが有るのでここから来ているのかもね。
格納庫に入った、外には航空機が沢山並んでいる。
格納庫はさすがに大きい、こんなの見た事が無い。
記念のカードをもらった。
コスプレして撮影もできる、子供に着せてた、家族で楽しめるイベントじゃ。
意外にもこんなのが展示してある。
陸上自衛隊美保分屯地は2018年(平成30年)3月27日に米子駐屯地の分屯地として開庁し
以下の部隊が駐留する(分屯地管理業務は米子駐屯地業務隊から一部が分派され担任)。
中部方面隊
中部方面航空隊
中部方面ヘリコプター隊 – 第3飛行隊(隊長が分屯地司令を兼任)
中部方面管制気象隊 – 第4派遣隊
中部方面通信群
第104基地システム通信大隊
第312基地通信中隊 – 美保派遣隊
大迫力の6輪装甲車
タイヤがデカイ、どこでも走れそう。
後ろ姿も大迫力じゃ、後方確認はカメラ以外ムリだな。
本物は迫力が違うね、
少し暑かったが、ここは日陰で風も吹くので過ごしやすい、慣れた人はシートを敷いて見学をしている。
ここの一部で楽器演奏などが行われるんじゃ。
2018年 展示飛行・アトラクションプログラム
9:00前 オープニング・フライトT-400 / C-2
9:00〜9:25 C-2
9:30〜9:55 T-400
10:00〜10:20 F-2 (第8航空団)
10:25〜10:45 F-15 (第5航空団)
10:55〜11:10 陸自美保分屯地 CH-47J
11:10〜12:00 西空音楽隊演奏会(第1格納庫)
12:00〜12:30 航空学生ファンシードリル
12:30〜13:00 高尾山レッドクラブ
13:30〜13:45 海上保安庁AW139ヘリコプター
14:00〜14:30 C-2 (13:00ごろエンジンスタート)
いよいよ近くで見られる、行って見よう。
航空自衛隊C-2輸送機じゃ。製造したのは川崎重工業、生産数は9機(30機以上を予定)
運用開始は2016年6月30日
出典:ウィキペディア
愛称はシロナガスクジラ
価格:594円 |
新しい機体だけにどこも綺麗じゃ、C-2はC-1輸送機の後継機として開発された。
出典:ウィキペディア C1輸送機
C-1輸送機は航続距離が要件の変化に対応できなくなったのと耐用飛行時間を迎えるためにC-2が開発された。
C-2輸送機のスペック
乗員: 3名(操縦士2名・ロードマスター(空中輸送員)1名)、2〜5名(補助席)+
110名(貨物室)
全長: 43.9m
全高: 14.2m
翼幅: 44.4m
貨物室: L15.7×W4×H4m ランプ長5.5m
翼型: 高翼機
空虚重量: 60.8t
効搭載量: 32t(2.5G)、36t(2.25G)
基本離陸重量: 120t
最大離陸重量: 141t(YCXからの参考値)
日本国内の航空産業の技術育成の観点から、2000年末に中型戦術輸送機の国産化を決定し、当初の予定通り当面は航空自衛隊美保基地のみへの配備となった。
C-2型航空機搭載エンジン
CF6-80C2K1F ターボファンエンジン(推力:約27.9t)×2基
すでに航空自衛隊に導入されていたボーイング747-400(政府専用機)、E-767、KC767Jが同一のエンジンを採用しており、整備面で都合が良いことから決定されたらしい。
海外でも民間で広く普及している為に渡航先での整備拠点もあり、日本国内の航空会社もボーイング製の機体と共に、同系統のエンジンを600基以上採用しており、形式は新しく無いが、信頼性の高さと国内での運用経験も選定の根拠になった。
最大速度: マッハ 0.82(917 km/h)
巡航速度: マッハ 0.8(890 km/h) (高度12,200m)
航続距離: 9,800km/0t、7,600km/20t、5,700km/30t、4,500km/36t、(XC-2向け要求: 6,500km/12t)
実用上昇限度: 40,000 ft (12,200 m)
最短離陸滑走距離 500m
エンジンをこんなに近くで見られるのは航空祭ならでは。
74,566馬力って想像できません、スポーツカーの300馬力がすげ~って言ってる場合じゃないね。
よくこんな凄いものを作るな・・と感心する。
出典:ウィキペディア C-2輸送機
主翼を高い位置に付けて貨物室の広さを最大にしてるんじゃ。太ったイルカの様でもある。
人が増え広い駐機場もいっぱいになってきた。
格納庫に輸送航空隊の字が見える。
晴天でよかった、ゆっくり見て周れる。
巨大格納庫を内を見学できるんじゃ。
C-2はサイズ・性能共にC-1を凌駕しており、C-1と比較し全長は1.51倍、全幅は1.45倍、全高は1.42倍、空虚重量は2.5倍、最大積載量は3.75倍、最大速度は1.2倍、エンジン合計推力は約4.24倍となっている。航続距離は、C-1が有効積載量が2.6t搭載時に約1700km、C-130Hは5t搭載時に約4,000kmなのに対し、XC-2は12t搭載時に約6,500kmと大幅に向上している。
尾翼はT字タイプ、胴体後部に貨物出し入れ口を設けている。
近くで見ると巨大さがわかる、C-2は戦後日本が自主開発する機体としては過去最大のサイズなんじゃ。
見学の人が並んでいる、離れていても内部は見えた。
長時間の任務に備え、操縦席後部には仮眠用の2段ベッドの他、冷蔵庫や電子レンジを有するギャレーが有り、トイレは乗員が多くなるため民間旅客機と同等の設備が2カ所用意されている、快適装備でストレス低減なんじゃ。
淡い水色の機体色が綺麗じゃ、空に溶け込む配色。
日本も立派な国になったもんじゃ、こんなのを国産化しちゃうんだから。
大盛況です、格納庫の中を歩けるので並んでる。
旅客機のようにも見える、旧型よりずいぶん快適になってるだろうな。
貨物のバランスを検知する重量センサーや監視カメラ、陸上で積み降ろし作業を効率化するため省力化搭載卸下システム、降下する隊員への指示などに使用する電光掲示板するなど任務を補助する機能が搭載された。
これらの機能は貨物室前方のロードマスター(空中輸送員席)でコントロールできる。
救出口の矢印が見える、緊急時の緊張感はハンパ無いはず。
不随の車両の地味な塗装が民間機じゃない雰囲気を醸し出す。
これは何を送っているのかな?
これは牽引車でしょう。
積載量と空気抵抗減少のバランスでこんな形になった。
機能を極めると美しくなるね。
C-2は海外への売り込みが行われている。川崎は2016年にC-2の輸出を目指す「大型機輸出プロジェクトチーム」を立ち上げた。これは営業や設計に精通するエンジニアら約20人で構成されアラブ首長国連邦や西側諸国などが関心を示しているらしい。
新幹線の売り込みと同様に日本製品はやや割高だけど、安全性等はピカイチだし長い目で見たらお得じゃ。
自衛隊のサンダーバード2号、C-2輸送機でした、 航空祭の続きを又アップします。
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価格:16,200円 |