日本本土空襲
太平洋戦争の初めの頃、日本軍は緒戦で進撃を続けましたが連合国側、特にアメリカとの国力の差により次第に劣勢に追い込まれていきました。
ついに1944年(昭和19年)末の八幡製鉄所爆撃から日本本土空襲という戦略爆撃が始まります。
軍需工場をピンポイントに爆撃するだけでなく、日本の家屋が木造で密集しているため焼夷弾による無差別攻撃を始めました、これで国民の戦意喪失を狙うのです。
焼夷弾とは投下後にバラバラになり、尾部からナパームを噴射しながら飛び跳ね強力な着火性能を持つ凶悪な兵器の事です。
超空の要塞 B29
大量の爆弾や焼夷弾を運び爆撃をしたのが4基のエンジンを持つ高性能な爆撃機のB29です。
B29はボーイング社が開発した大型戦略爆撃機で別名スーパーフォートレス(超空の要塞)と呼ばれました。ヨーロッパはB17で爆撃しましたが(映画メンフィスベルなど参照) 日本は更に強力なB29で焼け野が原にされた上に原子爆弾まで落とされて終戦となりました。
B29の高性能ぶりをいくつか挙げると、現在の旅客機と同じような与圧室を持ち乗務員は高空でも気圧、気温の低下が無く快適に過ごせました。
日本機は電熱式の防寒着を着て震えながら飛びますがB29乗務員はTシャツでも快適に過ごせたのです。
撃墜された米パイロットがTシャツだったので、防寒着が配れないほどアメリカは困窮していると勘違いした・・悲しいですね。
機銃は遠隔操作しており、照準器にとらえるだけで自動的に着弾を計算して発砲できて命中率が高まった。
エンジンは2基の排気タービン(ターボ)を持つライトR-3350エンジン;離昇馬力:2,200 hp/2,800 rpm、高度馬力:1,800 hp/2,400 rpm(高度4,267 m)を4基装備して1万mの高度を巡行できた。
ちなみに零戦が1,000馬力、戦争末期の疾風や紫電改でやっと1,800馬力です、アメリカは2,000馬力級の戦闘機が大量にいました。
劣勢の日本機
日本はアメリカより品質や燃料も雲泥の差が有り特攻という外道の手段を選びました。
ターボチャージャー(排気ガスを利用してタービンを回し燃料を強制的に供給する装置、空気が薄い高度でも高出力が可能)を製造する技術が無く、墜落したB29から外して試作機を作っていた有様だった。
B29の爆弾搭載量は武装の強弱により2~6tもあり21,000回出撃167,000tの爆弾を投下して東京、大阪、名古屋や地方都市を焼きつくしました。
日本は陸軍、海軍の総力戦でB29を迎え撃ちます、鍾馗(しょうき)、飛燕(ひえん)、疾風(はやて)、五式戦、零戦、雷電、紫電改の単発機や月光、屠龍(とりゅう)の双発機などですが、ターボが無く工作技術も燃料の品質も悪く高出力のエンジンを量産できず、B29に追いつくのも困難な状況でした。
日本機は高出力のエンジンが無いので機体の軽量化をするしか有りません、そのため燃料タンクが被弾しても燃料を漏らさない構造が無いとかパイロットの防弾鋼板を付けないなどの為に被弾すればすぐに撃墜されました。ミッドウェイ海戦などで熟練のパイロットは戦死して学徒動員の未成年のパイロットを乗せる有様です、飛ばすのがやっとで鴨にネギ状態で撃墜されます、人命を軽視したツケが回ってきたのです。
ユニークな攻撃法として上画像4の様に双発機の背中に機銃を斜めに2基装備し、B29の腹部を攻撃する方法が有りました。
それでも戦果は上がりにくく、苦肉の策でB29への体当たり攻撃しか有りません(泣)。
サニーのプラモデル B29 対 屠龍
写真はサニ-というプラモデルメーカが製造した「B29対屠龍」です。
昔は1箱に2機種が入ったプラモデルがたまにあり、お買い得感がありましたね、今回のプラモは本土防空戦を再現したユニークな製品です。
同じ1/100スケールでB29と屠龍が比較できB29の巨大さが分かります。
サプライズ
箱にはしつこいくらいに「B29対屠龍(屠竜)」って書いてありますが箱を開けると・・
お詫びの紙が入っています・・何でしょうか?
え~~!^^ 金型が壊れたので屠竜の代わりに飛燕を入れてるのでごめんなさい・・だそうですww
こういうの珍しいです、確かに飛燕もB29を攻撃してますので本土防空戦は成り立ちますし素直にお詫びの企業姿勢も好感が持てます。「ユニークな商品造りを目指す」って箱に書いて有るのも合ってますしww
意外とプラモマニアはこんなプレミアムを喜びますので結果オーライですよ、社長さんww 下が飛燕です、確かに単発の飛燕ですね。
そしてこちらがB29です、シルバーが定番です、でかいですね。
組み立て図も屠龍のままです飛燕は書いてありません、想像で組み立てますww
アメリカの爆撃機にはノーズアートという綺麗なお姉さんの絵やマンガが書いてあります、余裕で戦争やってる感じで悔しいですねww
日本の場合、兵器は天皇陛下からいただいた物なので落書きは許されなかったそうです。
今回はサプライズが嬉しいプラモでした。
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価格:10,980円 |