タミヤ製、ソ連のT-34戦車
戦車は第一次世界大戦で塹壕突破(地面を掘って隠れる兵士)の攻略を目的に、兵士の補助としてイギリスで誕生しました。貯水タンクのような車体に大砲や機関銃を固定した原始的な戦車でしたが、敵国ドイツの驚きは相当なもので「タンク見ゆ!」でパニックになりました、そりゃあ鉄の亀状態ですから機関銃くらいは跳ね返します。
無敵のドイツ機甲師団
これがトラウマになり第二次世界大戦でドイツは機甲師団(戦車、装甲車などの機械化された軍隊)を創設してスピーディーに隣国へ攻め込み勝利を重ねました。プロ野球で例えればカープの機動力野球みたいなものですww。画像はタミヤ製1/35スケールのT-34戦車です、何回もリニューアルされた人気戦車で、抜群の出来栄えです。
昔はモーターで動かせましたがスケール感重視のためミリタリーミニチュアシリーズというディスプレイになっています。車体が白いのは寒冷地の戦闘を考慮した雪の迷彩塗装を施しているためです。
驚異のT-34戦車
大戦初期電撃戦のドイツⅠ号、Ⅱ号戦車は小型で大砲も小さなものでした。1941年にバルバロッサ作戦が始まりソ連(ロシア)に攻め込みますが、ドイツの箱型をしたⅢ号、Ⅳ号戦車の前に突如ソ連のT-34戦車が現れ圧倒します。
T-34はその後の戦車の方向性を決定する革新的な戦車でした。火災が起きにくく燃費の良いディーゼルエンジン、幅広いキャタピラで泥地にも強く高速で走れる、大きな車輪とシンプルな車体構成と溶接や鋳造で量産効率も良い、そして何より凄いのはどの装甲面にも傾斜をつけ被弾しても被害を受け難くしました(被弾径始)、これが大量に投入されたのです。
大戦末期には塗装しないT-34を女性が工場から運転して戦場に運んで来るとまで言われ大量に生産されました。
怪物タイガー戦車
ドイツはT-34ショックで強力な大型戦車を開発します、パンター中戦車、タイガーⅠ重戦車(開発済)、タイガーⅡ重戦車(キングタイガー)、これらは重装甲と高性能な高射砲を転用した主砲を持ち、あらゆる連合国戦車を葬ることが可能でした。
タイガー戦車と戦う場合、正面装甲は厚く貫通できない為 (タイガーⅠの場合、距離1,400mで100mm厚の装甲を撃ち抜く能力と、前面装甲100mmの防御を備えている) 最接近して後部か側面を狙う(0距離射撃)しか撃破できません。
タイガー戦車1両を倒すのにシャーマン戦車、T-34戦車4~5両は必要と言われたのです。映画バルジ大作戦や、近年のフューリーをご覧になって下さい、強力なドイツ戦車と戦う兵士の恐怖たるや・・アニメで例えればガンダム相手にザクで戦うみたいなものですww
富める国の勝利
大戦末期に強力な戦車を送り出したドイツでしたが、生産量が少なく過度の車重の無理がたたり、故障や燃料不足で放置される車両も多かった為に、圧倒的な物量の連合国側に勝てませんでした。
最後に各国の主力戦車の生産台数を書きます、圧倒的に連合国側が多いのがお判りでしょう、国力の差が勝敗を分けたのです。
(生産量)
ドイツ Ⅲ号戦車 5,700両、Ⅳ号戦車 8,500両
T-34対策の強力なドイツ戦車
パンター中戦車 6,000両、タイガーⅠ重戦車 1,300両、タイガーⅡ重戦車 490両
ソ連 T-34戦車 57,000両
アメリカ シャーマン戦車 49,000両
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価格:10,980円 |