M47パットン戦車は映画でキングタイガーだった

M47パットン戦車

今回はいかにもアメリカ戦車という形だったM47パットン戦車のプラモデル紹介なんじゃが、まずはパットン戦車について調べた。

出典:ウィキペディア M47パットン戦車

M47パットン戦車は第二次世界大戦後にアメリカで開発された主力戦車じゃ。

M4シャーマン戦車M46戦車の後継でパットンシリーズの第2弾だった。

出典:ウィキペディア T42戦車

アメリカ陸軍は1948年より新型中戦車T42の開発に着手し、他にもM26パーシングのエンジンとミッションを換装したM46パットン戦車を完成させたんじゃ(パットンは将軍名に由来)。

シャーマンと同じ中戦車だがずいぶん立派になったもんじゃ。

朝鮮戦争により更なる改良が行われM46の車体にT42の砲塔を乗せた合わせ技を行い、1951年にM47パットン戦車が誕生した。

M47はスペイン、オーストラリア、イラン、パキスタンでも使われ、西ドイツへは1,500両にのぼる大量供与が行われた、日本への供与も考えたが供給が追い付かず国産の61式中戦車の開発となったんじゃ。

M47パットン戦車

全長:8.5m 全幅:3.5m 全高:3.4m 重量:46t

懸架方式:トーションバー方式 速度:48Km/h

主砲:50口径 90mmM36

副武装:12.7mm重機関銃、7.62mm重機関銃×2

装甲:101mm

エンジン:コンチネンタル AVDS-1790-5B 4サイクルV型12気筒空冷ガソリン810馬力

乗員:5名

映画でのパットン戦車

さてM47パットン戦車はいくつかの映画に登場したが、その中でも印象深いのが1966年、アメリカ映画でワーナーブラザース配給の『バルジ大作戦』じゃ、日本では1966年に公開された。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

この頃、ひろしは小学生だった、上記の絵がついた戦車のプラモデルが発売されていた記憶が有る。

バルジ大作戦(バルジの戦い、アルデンヌの戦い、ラインの守り)とは第二次世界大戦のヨーロッパ西部戦線において1944年12月から1945年1月の間、アルデンヌ高地で行われたドイツ国防軍とアメリカ軍を主体とする連合軍との戦闘の事じゃ。

出典:ウィキペディア バルジの戦い

アメリカ兵捕虜の横を通過するドイツ第501SS重戦車大隊のキングタイガー重戦車

バルジとはドイツ軍の突出した戦線の意味。

アドルフ・ヒトラー総統は停滞する戦局打破のために西部戦線で最後の賭けに出る。

3個軍によってアルデンヌ地方から連合軍の重要な兵站基地であったアントワープへ進撃、占領すると同時にオランダ方面で行動していたイギリス軍を包囲、連合軍に打撃を与えて講和に持ち込もうともくろんだんじゃ。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

作戦は1944年12月アルデンヌの森に霧が立ち込める冬に決行された、すでに制空権は連合国に有り航空機からの空爆を避けるために霧が立ち込める時期に決めたんじゃ。

出典:ウィキペディア キングタイガー重戦車

またドイツ軍は作戦に参加する戦力として精鋭約20個師団を用意し、先鋒となるバイパー戦車団にはIV号戦車、パンサー中戦車等に加え新鋭のキングタイガー重戦車(タイガーⅡ)20輌も含まれていたがベテランの戦車兵は失われており練度の低い兵士に加え燃料不足も深刻な状態だった。

映画『バルジ大作戦』でキングタイガー重戦車の代役をしたのがスペイン陸軍に供与したM47パットン戦車なんじゃ。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

作戦前の戦車兵を視察するドイツ軍ヘスラー大佐(ロバート・ショウ) はベテランが失われ少年兵ばかりなのに愕然とするが、兵士たちは戦車の歌「パンツァー・リート」を歌いはじめ決意を示す。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

ドイツ戦車隊の大攻勢が始まった、本物のパンサーやタイガー戦車は準備できないが多数のパットン戦車で雰囲気を出している。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

時間が勝負じゃ、アメリカ軍の戦車を撃破して一気に攻め込む。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

戦車の数が多いので迫力有ります、前から見るとキングタイガーに似ているかな。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

作戦は成功するのか? しかしドイツ軍は燃料が少ない問題を抱えていた・・

M47パットン戦車のプラモデル

バルジ大作戦は昔の映画じゃが、けっこう楽しめるよ。

今度はM47パットン戦車のプラモデル紹介をします。1/35スケールのイタレリ製じゃ。

イタレリ社は1962年に設立されたイタリアを代表する模型メーカーで航空機のモデルは1/72と1/48が中心、戦車、軍用車両は1/35と1/72の2つのスケールで展開されている。1/35のモデルは1970年代前半から展開されており、第二次世界大戦時から現用の車両まで幅広く製品化されており、タミヤが提案した1/35スケールにいち早く追従したメーカーじゃ。

外国製キットはめったに買わなかったけど、今回1/35スケールを買ってみた。

イタレリのマークはおなじみだよね、イタリア的な明るい配色じゃ。

多数の国に販売されており、説明もその国の言語で印刷してある。

箱を開けるとビニール袋に入らない部品が入ってるけど、これが普通だったのかな。

タミヤとは違った精密感があふれる造詣じゃ。

バリも無いし綺麗なパーツが並ぶ、良いね。

砲塔の複雑な曲線は金型作りが大変そうじゃ。

エンジンもあるんじゃ、サービスが良いね。

これは主砲、外れた部品が無いのがすばらしい。

アメリカ戦車らしい転輪が並ぶ、モーターライズなら楽しめるんだが。

樹脂製のキャタピラ、ゴムの時代は無かったのかな。

組立説明書は英文じゃ。

完成写真、白い星マークが勇ましい。

サスペンションはトーションバーだったな、ドイツ戦車を参考にした?

イラストが分かり易い、タミヤとお互いの製品を見て学習したんだろうな。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

生産性が良さそうな車体。

写真を乗せてるのが良いね、分かり易い。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

エンジンを載せて・・塗装で汚れた感じを出すと更に良くなる。

だいぶ出来上がった、組み立て易そうな良いキットじゃ。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

実車の写真も入ります。

砲塔のパーツが多いな。

出典:ワーナーブラザース バルジ大作戦

砲塔がおたふく風邪をひいた顔みたいで可愛い。

完成じゃ、レトロな造形で気に入った。

実車の写真、第二次大戦中に登場したら活躍できただろうに。

今回は映画のバルジ大作戦にも出たM47パットン戦車でした。

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