貸本の秘密探偵JA、おそ松くん
貸本の魅力
レンタルDVDは普通にあるけど、昔は学校の傍の駄菓子屋の一角に貸本があった。
出典:朝日新聞デジタル
仕組みはレンタルDVDと同じで何日で何十円とか決まってて、それまでに読み終えて返しに来て、決まった日を過ぎると割増料金になったんじゃ。
最近は貸本屋をほとんど見なくなったけど、当時の貸本が市場で取引されている。
沢山の人が読むので痛みが激しく程度は悪いが、当時を感じる雰囲気が楽しくファンが多い。
ひろしの物置に廃業した貸本屋で買った貸本があったので紹介します。
秘密探偵JA
『秘密探偵JA』は、望月三起也の漫画作品で少年画報社の「週刊少年キング」に1965年1号から1969年34号まで連載された。
架空の組織「日本秘密防衛組織(J機関)」に所属する秘密探偵の中で、選り抜きの3人の活躍を描いた作品じゃ。
ひろしが小学生の頃は「少年サンデー」「少年マガジン」「少年キング」「少年画報」「少年ジャンプ」等の黄金期だった、毎週買える子がうらやましくて遊びに行って読ませてもらってた。
望月の初のヒット作品で『ワイルド7』と共に代表作に挙げられることが多い。
本作は大ヒットし、続いて『ワイルド7』を連載して人気を不動のものとすることになる。
望月三起也は大のプラモデル好きで旧ドイツ軍の戦車や戦闘機など迫力のイラストをよく描いてたし女性を描かせても色っぽさは抜群だった。
大のガンマニアでもあり、男子があこがれる趣味を存分に楽しんでる感じだったよ。
貸本が汚れない様にビニールをテープで留めてあった。
主人公は飛鳥次郎、J機関のエース(JA)の1人。
愛用の拳銃はコルト・ウッズマンの短銃身モデルでグリップの部分にはイニシャルが入った特殊なゴム素材でできており床などに叩きつけると弾ませる事が出来て小型ロケット弾発射器や、機関銃用の弾倉を取り付けることも可能。
映画の007を見本に作った感じだね、ワクワクする秘密兵器が沢山登場する。
ベレー帽やマフラーがよく描かれてたし、ブーツもお約束だった。
組織のトップは「大佐」と呼ばれる男。
本部は出版社を装ったビルの中にあり、出入り口は地下駐車場のエレベーター(籠の壁面がドアとなっている)。
主人公の顔つきがまさに望月フェイス、眉が太く目が大きい好青年で服の筋がピンと通ってる清潔感があった。
単行本の表紙もレトロで好きじゃ、〘最前線〙にはプラモデルをスケッチした感じの兵器が沢山出てくる。
カッコ良いね~ 当時のヒーロー像そのもの。
おそ松くん
2015年にリバイバルで『おそ松さん』が綺麗なアニメで放映されたので、ご存知の方も多いでしょう。
原作の『おそ松くん』は赤塚不二夫とフジオ・プロによる漫画作品で白黒TVでアニメ化もされ大ヒットした。
ストーリーは六つ子の松野兄弟やその周囲の人間たちが織りなすドタバタギャグ漫画で『天才バカボン』以前の赤塚ギャグ漫画の原点じゃ。
『週刊少年サンデー』に1962年16号から1967年33号まで連載されていた。
もともとは全4回の短期連載の予定だったが、爆発的な人気だったので掲載先を変えながらも長期連載となった。
第10回(昭和39年度)小学館漫画賞受賞。同名の連続テレビアニメが1966年と1988年の2度製作・放送されたんじゃ。
1985年には実写テレビドラマも製作・放送された。
左が主人公の六つ子のおそ松、右はクラスメートのトト子ちゃんだが、赤塚原作の『ひみつのアッコちゃん』のキャラとして登場する。
イヤミ
名前の通り嫌味な男で30歳(カラーアニメ版では36歳である)。
痩せ型で3枚の出っ歯と口髭が特徴、驚いたときに発する「シェー」が大ブームになった。
絵のうまさは現代の漫画家に及ばないが面白さは数段上でしょ。
人情やエロ、非情などシュールな描写が多く風刺としても楽しめる。
テンポが良いよね、素人でも描けそうな親しみやすさが昔のマンガにはあったんじゃ。
時々劇画調になる時代もあった、面白かったな~。
赤塚氏はイヤミ、チビ太、デカパンなど忘れられない個性的はキャラ作りの天才だった。
今回は貸本2作品の紹介でした、面白かったでしょ。
これぞ貸本作品の代表作ぜひ読んでみて。
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