コスモAP・マツダロータリーエンジン
マツダ・ロータリーエンジン
自動車のロータリーエンジンって知ってる?
出典:ウィキペディア ロータリーエンジン
通常の自動車のエンジンはピストンが上下してガソリンと空気の混合気を吸入、圧縮、点火、排気を繰り返すが、ロータリーエンジンとは、おむすび型のローターとエンジン本体の内壁の間で吸入、圧縮、点火、排気を繰り返すエンジンじゃ。
出典:ウィキペディア ロータリーエンジン
元々はドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルの発明によるもので
1957年に西ドイツのNSU社とWankel社との共同研究により開発に成功した(但し完成された物とは言いにくい代物だった)。
ロータリーエンジンは次世代のエンジンという潮流がおこり世界中の自動車メーカーが研究を始めたが問題が山積で結局、完成されたものを量産にこぎつけたのはマツダだけだった。
コスモスポーツ
マツダは世界初の実用量産ロータリーエンジン搭載、コスモスポーツを1967年(昭和42年)5月から1996年(平成8年)にかけて生産・発売した。
出典:ウィキペディア コスモスポーツ
価格:3,150円 |
コスモスポーツ
設計統括:山本健一
デザイン:小林平治
エンジン:10A型982cc×2ローター
最高出力:110PS/7,000rpm(L10A)、128PS/7,000rpm(L10B)
最大トルク:13.3kgf·m/3,500rpm(L10A)、14.2kgf·m/5,000rpm(L10B)
変速機:4速MT(前期)/5速MT(後期)
車両重量:940Kg
生産台数:1,176台
ロータリーエンジンの走りは、レシプロエンジンとは異次元の物だった。
1/5scale MINICRAFT MODEL KITS プラスチックプラモデルキット Mazda Rotary Engine マツダ ロータリー エンジン 価格:12,312円 |
当時、ほとんどのレシプロエンジン搭載の国産車は100 km/h を超える高速走行では騒音で会話すら困難だったが、ロータリーエンジンはレッドゾーンの7,000 rpm まで静粛でスムーズに吹けあがるんじゃ。
出典:ウィキペディア コスモスポーツ
その後、ファミリア、サバンナなどのロータリーエンジンを搭載した車種を増産しロータリ-エンジンのマツダを不動のものにしたんじゃ。
コスモAPのカタログ
コスモスポーツは製造中止より3年後の1975年にコスモAPとして復活した。
世はまさに低公害の時代だった、APとはアンチポリューション・公害対策の意味じゃ。
オイルショックも起こり自動車業界にとっては逆風の中、コスモスポーツと路線の異なるスペシャルティカーとなった背景は、北米市場の要求のためだった。
輸出が多いマツダにとって北米市場は重要な意味を持つ、コスモのデザインやカタログに至るまでアメリカナイズされたんじゃ。
伸びやかな側面と押し出しの強いグリルはアメリカ車をイメージさせる。
赤い軽自動車はあるが、赤い普通車(大型車)は度胸がいる決断だと思う。
つかみはOKだった。
グリルをバーチカル(垂直)基調として迫力と個性を出した。
このデザインは評判が良く大ヒットにつながる。
学生の身分で買えもしないけどディラーに行って赤いボディーを眺めた記憶がある「派手」な車だったな~。
CMキャラクターは宇佐美恵子、しばたはつみの『マイ・ラグジュアリー・ナイト』をCMソングに起用し、同曲は大ヒットした、しっとりとした大人の曲だったね。
サイドのピラー部にグラスをはめるデザインも新鮮だった。
単調になりがちな大型車の側面のアクセントになっている。
インンパネも木目調で豪華じゃ、日本人はどうしてもヨーロッパ車が好きなとこがあり、英国車風でもある。
ワインレッドの内装が多かったね、今はどうなんだろう。
飲み屋の内装の様でもあるが、お金持ちをアピールする色だったのかな。
所有欲をしっかり満たされる車だね、今乗っても新鮮だろうな。
シックな色合いも良いな、世界で唯一のロータリーエンジン搭載だぜ。
スムーズさでは敵なしのロータリー車をオートマで乗ってみたい。
ロータリーエンジンは小型で全高を低く出来るらしいが、これはあまり必要としないデザインだった。
伝家の宝刀、ロータリーエンジン 燃費や排ガスデータまで出すのに時代を感じる。
エンジンは 13B1,308cc×2ローター 135馬力
12A型1,146cc×2ローター125馬力
レシプロ 2000cc、1800ccの4種類
当時は各社とも低公害化で馬力が出なくて苦労していたので、この性能なら十分速かった。
テストコースは広島市内より北東部に位置する広島県三次(みよし)市にある。
日本車のネックは足廻りだった、ヨーロッパ車をお手本にがんばってずいぶん良くなったね。
ディスクブレーキって酷使すると真っ赤になるんじゃね、ヨーロッパ車に比べるとブレーキングも日本車は弱かった、今はずいぶん良くなってる。
安全性を抜きには語れません、がんばってます。
グレードもだけどボディカラーが豊富だった、日本人は白が定番だね。
赤もだけど青も目立つな。
1800ccのレシプロエンジンもあった、どんな感じだったのかな。
リミテッドの豪華な内装です、他社に負けられません。
カーオブザイヤーを受賞したよ、話題性は十分にあったんじゃ。
今回はアメリカンな1975年式 マツダ、コスモAPでした。
↓ジジイの励みになりますので、よろしければポチッと押してね。
マツダチームルマン初優勝の記録 ロータリーエンジンによる戦い 1979-1991 新装版/GP企画センター/桂木洋二/船本準一 価格:2,592円 |
ロータリーエンジンの20年 開発初期の経緯とその技術的成果 [ 大関博 ] 価格:2,592円 |