有人水平飛行で音速突破
マッハって何?
マッハというカッコイイ響きの言葉を誰でも聞いたことがあるじゃろう。
ひろしが子供の頃からマッハという言葉をよく聞いたもんじゃ。
白黒TVアニメの「スーパージェッター」はタイムパトロールのジェッターが流星号に乗って活躍するんじゃが、これのスピードがマッハ15出るんじゃ。
主題歌の中で「マッハ15のスピードだ~~♪、ジェッタージェッタースーパージェッター」という箇所が有るので間違いない(笑)
出典:タツノコプロ マッハ GO GO GO
他にもタツノコプロのTVレーサーアニメ「マッハGOGOGO」、特撮ロボットの「マッハバロン」、オートバイではカワサキマッハ750SSなどのマッハシリーズがある。
女子プロレスでマッハ文朱(ふみあけ)という方がいたし、この言葉は魅力的だったんじゃ。
そもそもマッハというのは速度単位の事で、音速の倍数にあたるマッハ数に由来するが、これは気圧や気温で変化するので、暫定的に標準大気(ISOで決まっている)中の音速 1225 km/h をマッハ 1としている。
そういえばマッハは音速で1200km/hじゃと昔から知ったかぶりでみんな言ってたなあ。
マッハ(音速)に挑んだ航空機
実際にマッハの壁に挑んだのは、流星号でもマッハバロンでも、ましてやマッハ文珠でもない。
第二次世界大戦で航空機は飛躍的な進歩を遂げたがプロペラ機の速度は700km/hあたりが限界じゃった、それを過ぎると急激に抵抗が増え機体の振動(バフェッティング)も始まり見えない壁(衝撃波)が立ちふさがるのじゃ。
プロペラ機で地表に向けて飛べば加速度がついて音速を超えることも可能だが機体が分解する、あの世で音速を超えても嬉しくは無い。
出典:ウイキペディア ベルX-1
1940年代になると各国でジェットエンジンが開発され音速を越えなければならなくなった。
アメリカのベル社は1942年にアメリカ初のジェット戦闘機XP-59を開発し、強力なジェットエンジンが有れば音速突破は可能と発表した。
出典:ウィキペディア XLR-11ロケットエンジン
1944年、NACA(NASAの前身)と陸軍、海軍航空局の3社が超音速機の開発を協議し揉めに揉めた末ロケットエンジン搭載のXS-1(この時点ではX-1と呼ばなかった)が開発された。
出典:ウィキペディア B29に積まれるXS-1
ロケットエンジンのため長時間の飛行は出来ずB29につるして空で切り離すことになる。
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.40 ベル X-1 プラモデル 60740 価格:1,540円 |
1947年10月14日、XS-1 は高度 6,100 m で母機から切り離され、高度 12,800 m でロケット3 基で水平飛行を行いマッハ 1.06 を記録、人類初の有人超音速飛行となった。意外な事に音速突破時には予想されていた衝撃波による振動はほとんど無かった。
その後の飛行時にも音速突破をしたが、この事実は軍が秘密扱いにして公表されたのは1948年6月じゃった。
XS-1 は1948年にX-1に名称を変更されたんじゃ。
タミヤ1/72スケール ベルX-1マッハバスター
タミヤがこのマニアな実験機を出してます。
鼻先に何か書いてある、パイロットのイエーガーが妻の名(グレニス)を取り「グラマラス グレニス (Glamorous Glennis)」と愛称を付けた。
彼は2日前の乗馬で落馬して肋骨を骨折したのを隠しての飛行だった(笑)
普通の戦闘機とずいぶん違う、燃料タンクが大きく宇宙船ぽい。
小さな薄い翼じゃ、あえて後退翼にしていない。
その頃のアメリカはまだ後退翼に熱心でなかった。
小さな機体が入ってる、銃弾をイメージして形にしたらしい。
ロケットエンジンと言えば戦時中のドイツMe163コメート戦闘機じゃが、設計中に話題になったと思う。
下の白いのは飾り台。
クリアの機体が有って組み立て後に中が見えるんじゃ、こういうのは楽しい。
パチンコ玉状はバラストじゃ、車輪で置いたときに頭が上がらないようにする。
フロンティアスピリットのアメリカじゃ、未知への冒険が大好き。
組み立て説明書。
マンガに出てきそうなデザイン、マグマ大使?
視界は悪かったらしい、横を開けて中に入る、機体の強度はずいぶん強めになってる。
小判ザメ状態じゃ、燃料節約じゃな、ここから切り離して音速突破を目指す。
日本の特攻ロケット桜花みたいに積んでいくんじゃないからまだ見られるよ。
出典:ウィキペディア X-1E
音速突破後も改良型で実験が進み、最終的にX-1Eがマッハ2.24を記録した。
コクピットと酸素タンクの組み付け
やっぱり透明が良いな、実験機だし。
ロケットエンジンの説明がある。
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なんか、でっかいお土産のボールペンみたいじゃ(笑)
アルコール/水タンクとロケットエンジンの組み付け。
意外とエンジンは小さい。
ロケットってほとんど燃料じゃ。
車輪は最低限の大きさ、故障が多かったらしい。
翼を付けて、ひとまず出来上がり。
アメリカのデカールを貼って完成。
実験機のオレンジが目立つね、今回はマッハバスターのベルX-1でした。
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