復活スカイラインGT-Rの母体を知ってますか?

スカイライン伝説の始まり

クルマ好きなら「スカイライン」を知ってるよね。

出典:日産スカイライン

スカイラインは日産が生産する車種の中でも長い歴史を持つ名車なんじゃ。

生まれたのは1957年(昭和32年)に富士精密工業(のちのプリンス自動車)の主力車種として生産を開始した。

日産は知ってるけどプリンス自動車は知らないよね。昔は多くのメーカーが生まれては消えたり吸収されたんじゃ。

出典:ウィキペディア プリンス 初代スカイライン LSI型

その後、プリンス自動車は日産自動車と合併し名前が受け継がれることになった。

出典:ウィキペディア 2代目スカイライン S5型

この2代目スカイライン(S5型)が日産として初めてとなる。

スカイラインはGT-Rで代表されるスポーツセダンのイメージがあるけど、それを作ったのがS5型なんじゃ。

当時ブームだった自動車レースの第2回日本グランプリGTクラスに車体のボンネットを200mm伸ばして強力なグロリアスーパー6用のG7型直列6気筒OHC1,988ccエンジンを搭載したことから「羊の皮をかぶった狼」というキャラクターが出来上がった。

出典:C10型スカイライン「ハコスカ」

1968年にフルチェンジが行われ通称「ハコスカ」と呼ばれるC10型になった。

ひろしの家でも昭和47年に一番小排気量の1500スポーティーデラックスを買ったんじゃ、当時の流行色だったモスグリーンでどっしりした感じだったね。ドアを閉めた音が「ドムッ」って良い音だったのを覚えてる。

テレビCMでのイメージ作りもうまく、通称「愛のスカイライン」として大ヒット作となった。日産の黄金時代だったね。

ハコスカのメインは2000ccだけど昭和44年にとんでもない車種を追加する。それがGT-R(PGC10型)じゃ。これはプリンス系列の技術陣によって開発されたレーシングカー用の直列6気筒4バルブDOHC 2,000cc S20型エンジンを搭載した衝撃の車種だった。

GT-Rはレースで破竹の49連勝を記録し今に続く伝説の名車となる。

ちなみに連勝を止めたのはマツダロータリーエンジン車 RX-3サバンナだった。

出典:ウィキペディア  スカイラインGT-R(PGC10型)

その後もスカイラインは現在までモデルチェンジを繰り返し日産の看板車として生き続けて来たんじゃ。

出典:ウィキペディア 4代目スカイライン(C110型)ケンメリGT-R

1972年~1977年は4代目スカイライン(C110型)となった。ケンとメリーというイメージモデルをテレビCMに使い通称「ケンメリ」とよばれ排気量は1600~2000ccがあった。

しかし低公害化が重視されはじめ、馬力も出にくい時代となっていく。

ケンメリにもGT-Rが追加されたが少量生産に終わり、現在はとんでもないプレミア価格で流通している。

低公害と迷走の時代

スカイラインの歴史を続けよう

出典:ウィキペディア 5代目スカイライン(C210型) 「ジャパン」

1977年~1981年はCMから取った「ジャパン」と呼ばれるC210型となる。

時は低公害車全盛期で、マフラーに触媒を入れ排ガスをクリーンにしたから馬力が出ない寂しい時代だった。

しかし排ガス利用のタービンで混合気をエンジンに吹き込み馬力を出すターボチャージャーが付いて大ブームになる。

テレビの人気番組「西部警察」にも使われて世の中は何でもターボって言葉がもてはやされたがGT-Rは追加されなかった。

出典:ウィキペディア 6代目スカイライン(R30型) 「ニューマン」

1981~1990年はポールニューマンのCMから「ニューマンスカイライン」と呼ばれる「R30」型となった。これも「西部警察」で大人気となる(写真は後期型の鉄仮面と呼ばれるマスク)。

GT-Rが出るかもしれない噂は有ったが、高性能バージョンは4気筒DOHC、後にターボも付いたRSだった。

RSも相当に速く熱心なファンも多いがGT-Rの無い時代は続いた。

出典:ウィキペディア 7代目スカイライン(R31型) 2000GTS-R

1985~1990年は「都市工学」とCMで呼んだ7代目に変わった。

この頃はトヨタがマークⅡ、クレスタの宿敵であるスカイラインを豪華さで猛追し販売台数の差を決定つける事になる。

スカイラインはスポーツ路線で売ってきたが世の中はより豪華なハイソカーを求めており、軌道修正を強いられることになるんじゃ。

ボディーは大きく重くなり、かつての走りは望むべきも無くなった。伝説のGT-Rを追加できずにスポーティーバージョンで済ますしかなかったんじゃ。

悲願だったGT-R復活

時は熟し、ついにGT-Rが復活する。

出典:ウィキペディア 8代目スカイラインGT-R(R32型)

1989~1993年にR32型が販売された。7代目と全く違う引き締まったボディーにみんな驚いたもんじゃ。

ひろしもディラーに行って見たが「凄い変わりようじゃ、魚雷みたいに引き締まったな~」と思ったね(笑)

もっと大きなニュースはついにGT-Rが16年ぶりに復活した事じゃ。

エンジンはRB26DETT 280馬力 最大トルク36Kgf 4輪駆動 サスペンションは前後マルチリンク ATTESA E-TS、Super HICAS

排気量は2600ccと中途半端だが、これは当時のグループAレギュレーションに対応させたため。

専用16インチアルミ鍛造ホイール、前後フェンダーの拡幅化、アルミ製フロントフェンダーおよびアルミボンネット採用、フロントグリルの追加、専用フロントバンパー、専用リアウィングが装備され新時代のGT-Rとして誰もが驚愕の高性能を発揮した。

R32型GT-Rの母体

スカイラインの歴史とGT-Rの事も書きましたが、今回はR32型についてカタログを紹介します。これにはGT-Rは含まれません。

いぶし銀の輝きを放つ歴史ある名車と言いましょうか、黒い表紙です。

カタログ全般にダークな雰囲気なのよね。

「超感覚スカイライン」しばらく迷いの時期も有りましたが、今回は吹っ切れて作りましたって感じです。スポーツFR(フロントエンジン・フロントドライブ)の王道を主張してます。

これはブログ写真のブレじゃありません、カタログが運動性能をイメージしてるんです。

端正な4ドアセダンこそスカイラインの原点なんじゃ。

ボディー4隅を丸めて空力を考慮。

丸いテールランプはケンメリから続くスカイラインの主張だね。

最新型も丸テールって言ってる。

ラウンドしたコクピット。昔の日産車は立ち上がったインパネで絶壁言われてた。

手元ですべての操作が行え、ドライビングの楽しさを満喫できます。

ひところのバーのラウンジ見たいなケバケバした内装は無くなりました。

これも原点回帰なのか。

バケットシートだね、コーナリングを楽しもう。

後部座席の広さを満足させるのはスタイルの制約になり、難しいポイントじゃ。

GT(グランツーリスモ)、大陸を悠々と走り抜ける高性能な車って事です。

今、セダンは不人気だけどクーペも良いな~。

サンルーフも有ります。最近はサンルーフを望む人は少ないそうじゃ。

いいね、自信を持ってデザインした感じが伝わってくる。

昔はサーフィンラインがサイドに有ったけど、ブリスターフェンダーで代用かな。

アルミホイールもシンプルだけど、車好きなら納得のデザインでしょ。

緑を走り抜けるシーン、ハコスカの時代から変わらない開放感。

高性能をさりげなくアピール、中身も大きく進化してます。

「ドライバー主体の新たな走り」緊張感をたたえるワイドアンドローのプロポーション

人とクルマの一体感、人の感覚に自然になじむような翻訳能力・・

車ってエンジンもだけど足廻り、ブレーキ等、すべてのバランスが大切なんだと分かります。

4輪マルチリンクサスペンションの良さを強調。

鮮やかな旋回性能、フロントマルチリンクサスペンション

高速直進性、路面からの衝撃吸収能力、高速旋回性、制動性能などハイレベルでバランスさせたのじゃ。

高度な安定性、マルチリンクリアサスペンション 

タイヤの接地能力、コーナリング時の追従性、サスペンション剛性など最高レベルと評価された。

Super HICAS(スーパーハイキャス)、コーナリング時に前輪を切るとそれを様に後輪も切り角を取り横滑りが起きにくくなっている。

右後輪が空転してもリアビスカスLSDで左後輪に確実にトルクが伝わる。

サーキットの制動力、アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(フロント)

昔にポルシェは言ったそうな「エンジンの性能より止まる性能が重要」

エンジンについても技術的な説明がぎっしりで「技術の日産」は伊達じゃないって感じ。

RB20DETエンジン 2000DOHC 24バルブ 215馬力

2000ccクラスでは屈指のパフォーマンスを持っている。直列6気筒の滑らかさ、ツインカム24バルブの高回転、高出力に磨きをかけました。

吸気系チューンのエアロダイナミックポート、ハイフローセラミック・ボールベアリングターボなどターボラグを感じないスムーズさを実現。

お望みに合わせた性能のエンジンをラインナップ。

1800ccもあるね、街乗り主体ならこれでもイケます。

オートマチックも凄い、フルレンジE-AT

燃費も良くてショックも有りません。どこまで良くなっていくのやら。

オプションも豊富です、満足いただけましたか?

最新のスカイラインは自動運転まで登場したね。

グレードとボディカラーを見ましょう。

シンプルなGXE RB20E 2000cc 125馬力 4ドアセダン 豪華じゃ無いけど意外と面白そう。

CA18iエンジン1800cc 4ドアセダン 91馬力でもスカイラインを楽しめます。

GTS-tタイプM RB20ET 215馬力 ハードトップ

この辺りが代表グレードかな、高性能です。

GTS-t RB20ET 215馬力 ハードトップ

GTSも数種類用意してます。

GTS-tタイプS RB20DE 155馬力 ハードトップ

Tが付いてないとターボ無しになるよ、馬力は控えめ。

GTS-tタイプS RB20DE 155馬力 4ドアセダン

タイプSのグレードはどこが違うのか買う方は悩むところ。

GTS-t RB20DE 155馬力 4ドアセダン

以上がラインナップでした。

こちらはオプション装備車、GT-Rほどの凄みはないけどカッコイイね。

カタログは以上でした、新車の雰囲気を味わえたかな。

出典:ウィキペディア R32 スカイラインGT-R

今回はスカイラインの歴史、復活したGT-R、そして母体になった8代目スカイラインR32型の話でした。

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