艦上偵察機 彩雲

帝国海軍艦上偵察機 彩雲(さいうん)

真珠湾攻撃の3機種

太平洋戦争の戦闘機は空母で運用する艦上戦闘機と日本本土を空襲する爆撃機を迎撃する局地戦闘機があった。

真珠湾攻撃の際には航空母艦と3種類の航空機の攻撃でアメリカ太平洋艦隊の戦艦ネバダ、メリーランド、ペンシルベニア他に大打撃を与えた。

攻撃した機種は以下じゃった。

戦闘機:零戦⇒同伴した爆撃機を迎撃する敵戦闘機をせん滅。

艦船への魚雷・水平爆弾攻撃:九七式艦上攻撃機143機出撃⇒

40機:九一式航空魚雷⇒戦艦4隻を含む6隻に36発命中

103機:水平爆撃 800Kg、250Kg、60kg爆弾の組み合わせで艦船や陸上基地攻撃

急降下で艦船への爆弾攻撃:九七式艦上攻撃機⇒78発を投弾、うち命中確実なものは47.7%   だった。

このように太平洋戦争の前期にはそれぞれの機種が空母で活躍したんじゃ。

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ここでクイズです(笑)

空母で運用する①~③の攻撃機だが、今回紹介する彩雲も空母で使う、しかし魚雷を積むわけでも爆弾を積むわけでもない、じゃあ輸送機かと思えばそんなに大きくなくて3名しか乗らないんじゃ。

何に使うのでしょうか?

答えは偵察任務でした。

偵察なら安全だし周りをきょろきょろして帰れば良いみたいにのんきに聞こるが、そんなのんびりした仕事ではないんじゃ。

偵察の情報で作戦の勝敗が変わる重要な任務なんじゃ。

艦上偵察機 彩雲

中島飛行機(現スバル)に広大な洋上を高速で偵察できる機種の依頼があり1944年(昭和19年)に正式採用された。

思考錯誤の結果、高速を出す為に誉21型エンジンを搭載し空力的に優れた層流翼等を採用、胴体はエンジンカウリングに合わせた、大口径プロペラを備え最高速度639km/hと当時の日本海軍航空機で最高速を記録した機体が生まれたんじゃ。

へ~ インプレッサやレガシーのスバルは昔に凄い物を作ってたんやな、確かに昭和40年代のスバル360スバル1000は自動車メーカーらしからぬ軽量ボディーや水平対向エンジン、いち早いFF(フロントエンジン、フロントドライブ)の採用など飛行機屋の血が感じられたんじゃ。

発動機:誉21型空冷複星18気筒

出力:1,990馬力

正規全備重量:4,500Kg

最大速度:609km(巡行速度388km)

航続距離:5,308km(増槽装備時)⇒増槽無しでも3,000km可能

実用上昇限度: 10,740m

武装: 7.92mm機銃×1

乗員: 3名

総生産数:398機

戦局の悪化により空母艦載運用であげた戦果は無いがマリアナ諸島東方哨戒、房総半島東南方哨戒に活躍した。

戦争末期に連合国軍艦隊の所在確認が可能な唯一の手段で更に戦局が悪化してくると、戦略・戦術偵察の任務は減り、かわりに戦果確認編隊誘導等の任務が増え、特攻隊の計画(終戦で未実施)まで出る始末じゃった、悲しいのう。

タミヤの彩雲

1/50スケールは聞き慣れないのう、昔の再版じゃと思われる。

小学生の頃から知ってる機体で細長い飛行機じゃと思ってた。

腹にぶら下げとるのは魚雷に見えるが増槽じゃったのか、お弁当を持って遠くまで飛んで偵察したんじゃのう。

敵の戦闘機に見つかったら逃げるが勝ちじゃが。

陸上偵察機として運用されてサイパン島、ウルシー環礁などへの状況偵察を行ったときに追撃してきたF6Fヘルキャットを振り切ったときに発した「我ニ追イツクグラマン無シ」(「我ニ追イツク敵機無シ」だったという説もある)の電文は有名なエピソードなんじゃ。

搭乗員も命拾いしたんじゃな、よかった。

気のせいか部品がどれも細長く見えるな(笑)

中央の下に有るのが増槽じゃ、銀色なので余計に高性能に見える。

おなじみの日の丸じゃ、本土防衛の局地戦闘機は白い帯の上に日の丸を書いてる。

このキットの特徴は機体の透明部品が入っていて内部が見えるようにも作れるんじゃ、3名の搭乗員の役割が分かるよ。

プロペラや搭乗員、内部構造は黒で成型してるな、プロペラは空母から飛び立つ加速をつけるために大きく脚も長くなったらしい。

プロペラが大きいと強いトルクが発生して離着陸が難しかったそうじゃ。

翼も高速が出せるように特殊じゃのう、離着陸に苦労したはずじゃ。

他の戦闘機のどれにも似とらん、あえて言えばアメリカの高速戦闘機P51ムスタングみたいじゃ。

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この絵は古いのう、箱絵であったか知らないなあ、良い感じやけどね。

空を飛ぶばかりじゃなくて、飛行場のも実在感があるのう。

後ろは一式陸上攻撃機じゃ、これも防弾がされてなくてすぐ燃えるのでアメリカから「一式ライター」と呼ばれた、どんだけ人命軽視なんじゃ。

尾翼の後ろが前に傾いてるのは空母に乗せた時に場所を取らない為。

肝心の空母がミッドウエー海戦で4隻も沈められたんじゃ乗せられんわ、情けない。

小さいけどエンジンも精密に再現されてるな。

機体内部を見せるために通信機などもあるよ、3名はどんな話をして乗ってたのかな。

「自分のおふくろの作るおはぎはうまいんですよ」なんて話しかな、戦争なんてしない方が良いよ、平和が一番。

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脚が長くて不整地じゃ折れるんだよね、金属の質も粗悪になるばかりだし、ドイツでも同じだった。

脚は折りたためるよ、増槽を付けると戦闘機と違った凄みがでるな~。

完成写真じゃ、生産機数が少ないので実物は日本に無いらしい、長野県でカウリングが見つかったとか・・

歴史を調べると日本って凄い国だなあって分かる、航空母艦の運用や戦略偵察機の発案とか、戦争は間違いだったけど先人の苦労があって今の繁栄があるんだと思う。

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